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Feb. 12, 2026

デザインと翻訳を両立させる「Adobe Illustrator×DTP翻訳」完全ガイド

 

多言語展開、特にチラシ、ポスター、パッケージデザインにおいて、世界標準のツールとなっているのがAdobe Illustratorです。しかし、DTP翻訳の現場において、Illustratorは「最も美しく仕上がるツール」であると同時に、「最もトラブルが起きやすいツール」でもあります。

「翻訳テキストを流し込んだらデザインが崩れた」「文字化けが発生して修正に追われた」「レイアウト修正のせいでコストが膨らんだ」――。


本記事では、当社が長年蓄積してきたノウハウをもとに、Illustratorを使用したDTP翻訳の特性から、効率的なワークフロー、および失敗しないための注意点を徹底的に解説します。

1. なぜIllustratorのDTP翻訳は「特別」なのか?

1-1. デザインの自由度と翻訳の制約

Illustratorは、1ミリ単位でのオブジェクト配置や高度な装飾が可能なツールです。しかし、翻訳においてはその「自由度」が仇となることがあります。

例えば、日本語から英語に翻訳すると、文字の長さは平均して1.5倍〜2倍に膨らみます。逆に日本語から中国語(簡体字)にすると、文字数は減るものの、文字の密度(黒み)が増し、視認性が低下します。
「限られたデザインスペースの中に、異なる特性を持つ言語をどう収めるか」が、Illustrator DTP翻訳の最大のテーマです。

1-2. InDesignとの違い

カタログやマニュアルで使われるInDesignが「ページ全体の構造管理」に長けているのに対し、Illustratorは「一枚のキャンバス上の視覚効果」に特化しています。そのため、InDesignのようなテキストの自動流し込み機能(スレッドテキスト)が十分に活用されていないデータが多く、一箇所ずつ手作業でテキストを置換・調整していく職人技が求められます。

2. Illustrator翻訳における「5つの落とし穴」と回避策

① 文字化けとフォントの互換性

原因:日本語フォントには含まれない特殊な合字や、ヒンディー語、アラビア語などの複雑なスクリプト(文字体系)が適切に処理されないこと。
回避策:各言語に最適な「商用利用可能な多言語フォント」の選定が必要です。当社では、ターゲット市場の文化背景にマッチしたフォント選定からサポートしています。

② アウトライン化されたデータの扱い

「入稿データがすべてアウトライン化(図形化)されていて、テキストが編集できない」というケースは非常に多いです。


  • 問題点:翻訳者がテキストを抽出できず、またDTPデザイナーも一からテキストボックスを作り直す必要があります。

  • 解決策:必ず「アウトライン前」のライブフォントが含まれるAIデータを用意してください。アウトライン後のデータしかない場合、タイピング工数が発生し、コスト増とミスの原因になります。

③ 言語別の「改行ルール」の無視

言語には、単語の途中で切ってはいけない(禁則処理)や、特定の記号の後にスペースが必要といったルールがあります。


  • 具体例:英語のハイフネーション、フランス語の感嘆符前のスペース、タイ語の音節区切りなど。

  • 当社の対応:専門のネイティブチェッカーが、デザイン調整後の最終レイアウトを確認。意味が通じるだけでなく、現地人が「違和感を持たない」美しい改行位置を実現します。

④ レイヤー構造の混乱

「日本語」レイヤーの上に直接翻訳を上書きしてしまうと、後からの修正や、日本語版との比較が困難になります。


  • 推奨フロー:言語ごとにレイヤーを分け、非表示切り替えで多言語を管理できる「多言語レイヤー構造」を構築します。これにより、多言語展開時の管理コストを大幅に削減可能です。

⑤ リンク画像のテキスト

Illustratorファイル自体は翻訳できても、貼り付けられた画像(Photoshop等)の中にある文字は見落とされがちです。


  • 対応策:画像内のテキストも抽出し、必要に応じてPhotoshopでの文字置換と再配置を行います。

3. プロが教える「翻訳しやすい」Illustratorデータの作り方

翻訳コストを下げるためには、制作段階での「仕込み」が重要です。

  • テキストボックスの余裕:文字が1.5倍になっても溢れないよう、ボックスには十分な余白を持たせる。
  • エリア内文字の活用:ポイントテキスト(クリックして入力)ではなく、エリア内文字(枠の中に流し込む)を使うことで、改行調整が容易になります。
  • スタイルの共通化:「段落スタイル」「文字スタイル」を定義しておくことで、フォントの一括変更や調整がスムーズになります。
  • 不要な孤立点の削除:翻訳不要なゴミデータ(孤立点)を取り除いておくことで、翻訳支援ツールとの連携ミスを防ぎます。

4. 最新のワークフロー:AI翻訳・CATツールとの連携

「Illustratorは手作業だから時間がかかる」というのは、もはや過去の話です。当社では、以下のような最新技術を駆使してスピードと品質を両立させています。

  • .idml / .svg 経由の抽出:Illustratorのデータを翻訳支援ツール(Trados, Phraseなど)で読み取れる形式に変換し、翻訳メモリ(過去の資産)を活用。
  • 自動置換スクリプト:翻訳済みのテキストを、元の座標を維持したまま一括で流し込む独自のスクリプトを活用し、人為的なコピペミスを根絶。
  • ビジュアルチェック:翻訳後の崩れをリアルタイムで検知し、デザイナーが即座に修正。

5. まとめ:ビジネスを加速させる多言語デザイン

Adobe Illustratorを用いたDTP翻訳は、単なる「作業」ではなく、貴社のブランドを世界へ届けるための「翻訳戦略」の一部です。

「見た目はいいけれど、意味が通じない」
「正確な翻訳だけれど、デザインが素人くさい」


こうした中途半端な制作物は、現地市場での信頼を損なうリスクがあります。当社は、翻訳のプロとDTPのプロがタッグを組み、世界85カ国語以上の特性を熟知した上で、最高品質のドキュメントを提供します。

WIPロゴ

多言語カタログ・マニュアルの品質を、一気通貫のDTP翻訳で実現。 「翻訳後のレイアウト崩れを防ぎたい」「多言語展開の管理コストを削減したい」といった課題を解決します。当社では、翻訳からInDesign・Illustrator等のレイアウト編集までをワンストップで提供。印刷からWeb配布までそのまま使える高品質な多言語ドキュメントを作成します。

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