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ヨーロッパ言語は、日本語には無い音もあり、発音が難しいイメージがあります。スペルを見てもどのように発音するのか、見当もつかなかったりします。そんな中、スペイン語は発音が比較的日本人にとっては容易な言語です。本記事では、スペイン語の発音について解説します。
スペイン語は基本的にローマ字読みでOK
例えば英語は、単語によってアルファベットの読み方が変わります。例えば「a」を「ア」、もしくは「エイ」と発音するなど。しかし、スペイン語では「a」は「ア」としか読みません。どんな単語でも、「a」は「ア」と発音します。
スペイン語では、一部の例外を除いて、日本で習うローマ字読みが適用できます。英語では、その単語を知らないと、音を聞いただけではスペルを正確に書くことはできませんが、スペイン語では知識がなくてもある程度スペルを予測することができます。
一部の例外について
Hは、スペイン語では発音しません。「こんにちは」の意味の「Hola」は「ホラ」ではなく「オラ」と発音します。
Gについて、「Ga」は「ガ」、「Go」は「ゴ」でいいのですが、「Gi」は「ヒ」、「Ge」は「へ」となります。「ギ」にしたい場合は「Gui」、「ゲ」にする場合は「Gue」と書きます。ちなみに、カ行の「キ、ケ」は「Qui」「Que」と表記します。
JもGと同様にハ行の発音となります。Gと違うのは、Jに関してはどの母音が続いても「ハヒフヘホ」と発音することです。
Yは、「ジャ、ジ、ジュ、ジェ、ジョ」となります。ただ、地域によって発音が違うため、「ジャ」ではなく「リャ」となることもあります。
LLは、Yと同様の発音(ジャ、ジ、ジュ、ジェ、ジョ)です。
スペインでは「C」(後ろの母音がeのときのみ)や「Z」は英語でいう「TH」の発音となりますが、南米ではそのまま「サシスセソ」で発音されています。
記号つき文字の読み方
スペイン語は、通常のアルファベットのほかに、以下の2つの記号付き文字があります。
Ü、Ñ
「Ü」は「ウ」ですが、「U」より少し口をすぼめて発音するイメージです。「Ñ」は「ニャ、ニュ、ニョ」の発音となります。
まとめ
本記事ではスペイン語の発音について簡単に説明しました。基本的にはローマ字読みで問題ないのですが、スペイン語独自のルールも存在します。
ただ、スペイン語は「この文字はこう読む」というのを覚えてしまえばすべての単語においてその発音ルールを適用できます。英語やほかの多くのヨーロッパ言語のように、例外を学ぶ必要がありません。そのため、発音の面でいうと、スペイン語は比較的日本人にとっては学びやすい言語といえるでしょう。