翻訳料金は1文字あたりの単価で計算される
「A4の原稿1枚を翻訳すると大体いくらになりますか?」
このようにお問合せをいただくことがよくあるのですが、WIPジャパンでは、翻訳料金は1枚あたりではなく、1文字あたりの単価を設定しています。
たとえば「りんご」だと3文字になり、これに1文字あたりの単価を掛けて金額を算出するのですが、あまりピンとこないかもしれません。
ここでは文字数と単語数の違い、A4で1枚の文字数がどれくらいになるのかなど、見積依頼の際に役立つヒントをお伝えします。
文字数・単語数はどうやって確認できるのか?
日本語だと「文字数」、英語だと「単語数」が単位となるのですが、意外とややこしいかもしれません。
文字数・単語数を確認する方法としては、Wordファイルの「文字カウント」機能が便利です。
ここでの注意点としては、日本語の文章を翻訳したい場合、必ず「文字数(スペースを含めない)」の数字を確認しましょう。日本語原稿のWord上で「単語数」も表示されますが、これは正確な文字数ではありません。
逆に、英語の文章を翻訳したい場合は、「半角英数の単語数」の数字を確認してください。
もしWORDにコピペできない場合(紙原稿など)は、1行あたりの文字数または単語数を目でカウントし、ページあたり平均何行あるか、全体のページ数を数えて掛け算すれば、原稿全体のおおよその文字数または単語数がわかります。
A4用紙1枚を文字数に換算する方法とは?
お見積りをお伝えする際、「原稿用紙1枚400字」というフレーズでボリュームをお伝えすることがあるのですが、そもそも原稿用紙を使って文章を書くことって、作家やライターのお仕事でない限り、一般のビジネスシーンにおいてはめったにないかもしれません。
そこで、A4用紙1枚の平均的な文字数がどれくらいになるかについてですが、仮に1行あたり40文字として35行とすると、40文字×35行=1,400文字(フォントサイズは10.5に設定)となります。
これはかなりびっしりと文字が詰まった状態の文字数なので、実際はこれよりやや少なくなることが多く、平均的にはA4用紙1枚あたり1,200文字前後が目安となるかと思います。ただし、図や表がたくさん含まれる文書などは、これよりさらに文字数が少なくなる場合もあります。
なお、原稿をWordデータでお持ちの場合は、先ほど述べた文字カウント機能を使えばすぐに文字数を確認できますが、紙ベースの原稿や、未完成の原稿を翻訳した場合の大体の金額を知りたい場合には、まずは上記を目安に全体の文字数を把握していただくことをお勧めします。
ちなみに、上がりの文字数・単語数は…
「文字数」と「単語数」の違いについてはお伝えしましたが、日本語400字を英語に翻訳すると、仕上がりは何ワードくらいになると思いますか?
翻訳会社によって基準とする数値は異なると思いますが、大まかに400字≒200ワードと考えている会社が多いと思います。「日本語の文字数を2で割った数字」と覚えておくとよいかもしれません。
ただし、これは英語の場合で、中国語や韓国語ではこの比率は当然変わってきます。また、英語と同じようにアルファベットで表記される言語では、ドイツ語は1単語の長さが長く、そのため翻訳した後の単語数は少なくなる傾向にあります。
単に翻訳したら終わりではなく、翻訳をきっかけに、こうした言語の特徴を考えてみるのも面白いです。
まとめ
以上、翻訳見積における分量(文字・単語)カウントのコツを挙げました。少しでもご参考になりましたらうれしいです。
見積りやご相談には無料で応じています。WIPの翻訳を体感いただければ、必ずご満足いただけると信じております。どうぞお気軽にお問い合わせください。(楠山)