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Mar. 04, 2021

【2022年最新版】翻訳料金や単価はどのように決まるの?相場はどれくらい?

翻訳の料金や単価はどのように決められているのか?相場はどれくらいなのか?

最近のAI翻訳の動向を踏まえ、産業翻訳*を依頼するときに気になる翻訳会社・翻訳業者の「お金」の話の裏側に迫ります。

(*「産業翻訳」とは、様々な会社の翻訳依頼を対象にした翻訳サービス。例:製品マニュアル、カタログ、仕様書、会社案内、アニュアルレポート(年次報告書)、社内規則、契約書などの法律関連の翻訳、研究論文、臨床試験関連文書の医療翻訳など。)

翻訳通訳白書からみえる翻訳相場の動向は?

2021年4月に一般社団法人日本翻訳連盟から発行された「2020年度翻訳通訳白書(第6回 翻訳・通訳業界調査報告書)」 に報告されたビジネス分野の翻訳料金の推移を参考にしながら、最近の翻訳料金の傾向についてみていきます。

 

まず、英日翻訳(ビジネス分野)から傾向を述べたいと思います。2017年と2020年の調査結果を比べると、19円未満(1ワード換算)の価格帯の割合は、2017年が全体の38.2%であるのに対して、2020年は38.1%とほぼ変化がないようにみえます。 しかしその内訳をみると、11-15円未満(7.8%→12.4%)の価格帯が増加しているのに対し、15-19円未満(22.6%→19.0%)の価格帯は減少しています。一方、19円以上の高価格帯でも、19-23円未満(28.7%→41.9%)が急増しており、23円以上(33.0%→20.1%)では減少をしています。

 

次に、日英翻訳(ビジネス分野)の傾向はどうでしょうか。同じく2017年と2020年の調査結果を比べると、17円未満(1文字換算)の価格帯の割合は、2017年が全体の67.8%であるのに対して、2020年は68.0%と横這いです。 しかしその内訳では、11-13円未満(12.1%→20.4%)の価格帯が増加が顕著な一方、9円未満(7.3%→2.9%)の価格帯は大幅に減少しています。これに対し、17円以上の価格帯ではどうかというと、19-21円未満(7.3%→13.6%)が増加、21-23円未満(8.1%→2.9%)は減少しています。

 

これらから全体的に翻訳価格が減少しているようにも思えるのですが、どのような理由で価格が下がっているのか少し考察してみたいと思います。

 

まず顕著な傾向として、日英翻訳の9円未満(7.3%→2.9%)があげられます。日英で10円(1文字換算)で切るような価格はいわゆる格安に分類されます。最近のAI技術の革新的な発展により、精度の高い翻訳ができるようになったこともあり、特に5円未満のような超格安と呼ばれるような翻訳は、AI翻訳にとって代わられつつある可能性があります。

 

翻訳価格とは別に、翻訳通訳白書ではMT(機械翻訳)の活用状況が報告されており、「自社サービスですでに活用している」と回答した翻訳会社は、2017年が全体の15.6%であるのに対し、2020年では31.8%と倍ほどになっていることがわかります。翻訳会社によるAI翻訳の積極的な活用が伺えることから、このことも低価格帯の動向に大きく影響していると思われます。 

 

一方、高価格帯においても同じような理由で価格低下となっているのでしょうか。もちろんAI翻訳の活用は、どの価格帯においても活用されることもあるでしょう。しかし、高価格帯にみられる付加価値の高い、人の手による翻訳の品質と、AI翻訳の品質との間にはまだまだ歴然とした差があります。これらの価格帯では、AI翻訳を活用したポストエディットを使用するよりも、最初から能力の高い翻訳者が翻訳したほうが効率的であることがほとんどです。つまり、高価格帯における価格低下は、AI翻訳が原因というよりも、新規参入の翻訳会社の台頭などによる純粋な価格競争が起こっていると考えられます。

 

2020年度翻訳通訳白書はコロナ禍の影響も含まれていますので、コロナ禍回復後も同じような傾向が続くとは一概に言えません。ただ今後は、二極化が進んでいくむのではと予想されます

 

AI翻訳が一般にも手軽に利用できるようになり、「翻訳会社に依頼せずに、AI機械翻訳を利用して社内で校正までしてしまおう」というお客様もおられるかと思います(関連記事:AI翻訳アプリの精度をプロの英語翻訳者が実際に検証してみた)。ただ社内で翻訳する際の注意すべきポイントとしては、校正をする担当者が適切な専門性を有しているかどうか、社内作業における時間的なコストと人件費コストが翻訳会社に外注するよりも大幅なメリットあるのかを考える必要があります。

 

ですので、以下に説明する翻訳料金の相場を確認して本当の翻訳コストを見極めつつ、お客様の要望に寄り添ったサービスを提供できる翻訳会社を探すことが、AI翻訳の時代ではますます重要となってきています。

 

 

翻訳料金を決定する4つの要素とは?

依頼原稿の難しさ

translation-price_1 「産業翻訳」は、ビジネス、技術、法律、医療、IT、特許など、様々な分野に渡り、専門的な知識が必要なものが多く存在します。そのため、「翻訳会社が依頼する原稿の分野に対応しているかどうか」を事前に確認することが大切です。

 

 

取扱分野に慣れていない翻訳会社に依頼すると、費用や時間がよりかかってしまうことがあります。実際の取扱事例や主要取引先を確認しておくとよいでしょう。

なお、専門的な知識や経験が求められる分野は、一般的な文章の翻訳よりも料金は必然的に高くなります。

 

翻訳プロセス(品質/正確性)

個人翻訳者に依頼した場合、その訳文をそのまま使うことにはリスクがあります。翻訳だけのプロセスでは、なんとなく意味が通じていなかったり、誤訳やスペルミスがあったりと、訳文の校正が必要になる場合が多いからです。

ネイティブの読者や専門家がスムーズに読めるかどうか、違和感のある言い回しはないかなど、翻訳者以外がチェックをすることで、より品質の高い翻訳に仕上ります。特に英語の場合は、イギリス英語とアメリカ英語では言い回しが変化するため、事前に翻訳会社に言語仕様を伝えておきましょう。
また、納品物に正確さを求めるほど、翻訳者にも高い能力が求められるため、翻訳料金も上がります。

 

関連記事:翻訳をつくる流れ「ご発注からご納品までの流れ)」

 

翻訳原稿のボリューム(分量)

どの案件にも見積り・受注・納品・請求・支払までの事務的な作業が発生します。この事務作業には、翻訳分量が多くても少なくても一定の時間がかかります。つまり、原稿の分量が多いほど、翻訳料金に占める事務作業コストの割合が低くなります。

また、翻訳作業の性質上、翻訳者が原稿に慣れるに従って作業効率が上がることから、原稿の分量が増えれば増えるほど、1ページもしくは1文字あたりの単価は下がっていきます。

さらに、依頼原稿のボリュームが多い場合、割引サービスを行っている翻訳会社もあります。翻訳を依頼するときには一度で多くの原稿を依頼すると、単価的にはより安くできるのです。

 

関連記事:1文字いくら?1枚いくら?~翻訳の見積依頼の際に注意すべきこと

 

納品のスピード

一般的に、翻訳の品質の高さと料金の高さは比例します。品質の高い翻訳を生み出すためには、様々なプロセスと時間をかけて作業する必要があるからです。

納期に余裕がある場合には、翻訳から校正まで時間をかけて作業することができるため、品質の高い翻訳ができます。

一方で、納期が短い場合、品質を落とさずに通常よりも迅速に作業を行わなければならず、他社の翻訳作業を中断せざるを得なかったり、予め多人数の翻訳スタッフのスケジュール確保を図ったり、ケースによっては徹夜での作業になったりするなど、翻訳スタッフへの負担が大きくなります。そのため、翻訳料金の単価は上昇します。

つまり、翻訳料金の単価は、「納期が短く、1ページのみ」が最も高く、「納期に余裕のある、大量翻訳」が最も安いということになります。

 

納期短縮については、こちら「急いでいるので納期を短縮したい! 納期短縮の方法とは?」をご覧ください。

 

翻訳料金の内訳は?

翻訳料金は、「翻訳外注費」、「校正チェック外注費」、「作業外注費」の3つに分けられます。詳しい内訳については、見積書に記載されている場合が一般的です。>過去に翻訳会社に依頼したことがある場合は、翻訳会社の見積書を一度チェックしてみてはいかがでしょうか。(関連記事はこちら:もう一度チェック!翻訳会社の見積書

 

翻訳外注費

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翻訳外注費とは、翻訳会社または翻訳者に翻訳を依頼する料金です。翻訳者が原文ネイティブ(日英翻訳であれば日本人)か、訳文ネイティブ(日英翻訳であれば英語ネイティブ)かによっても費用が変わります。自社内の翻訳者が担当する場合、その方の人件費等がコストになります。

 

校正チェック外注費

校正チェック外注費とは、翻訳会社または外部の翻訳チェッカーに、校正チェックを依頼するための料金です。翻訳会社によっては、「校正」「校閲」「チェック」「レビュー」などと呼ばれる作業です。校正チェック作業には以下のような種類があります。

 

  • 原文照合チェック(バイリンガルチェック:原文と訳文を照らし合わせ、正確で用途に適した訳文になっていることを確認)
  • 訳文チェック(訳文のみを見て用途に適しているかを確認)
  • プルーフリード(納品用フォーマットに加工された最終成果物のみを見て、誤字脱字や体裁不備などを確認)
上記のいずれの作業を依頼するか、それは外注か自社内か、両方のケースが想定されます。自社内の場合はその方の人件費等がコストになります。

 

作業外注費

作業外注費とは、翻訳後の原稿レイアウト調整(Word、Excel、PowerPoint、HTMLなど)や、用語集作成、翻訳メモリ等のその他の調整作業の料金を指します。

 

本当の翻訳料金とは、外注費と社内人件費の合算

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本当の翻訳料金は、翻訳会社に依頼する際の料金だけではありません。翻訳会社への外注費と社内人件費の合算が、本当の意味での翻訳コストということになります。

 

納品物に対するあなた(の会社側)の校正・チェック・修正と、さらに必要であればレイアウト・書式・図表整理にかかるあなた(の会社側)の時間コストを総合的に判断して、外注する翻訳会社を決めることが大切です。

 

 

関連記事はこちら:

  1. 【完全保存版】翻訳会社の翻訳料金を抑える7つの方法
  2. お客様ができる翻訳コストカット

 

翻訳料金の相場を参考に、直接問い合わせてみる

翻訳料金のおおよその目安として、一般社団法人日本翻訳連盟[i]が提示している翻訳料金というものがあります。

 

日本翻訳連盟による翻訳料金表

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(出典:日本翻訳連盟 webサイト[ⅱ])

文書の分野・難易度・種類など案件によって料金は異なりますが、日→英翻訳では1文字20円~30円が目安となっています。

 

各分野の最低料金の目安について

参考までに、以下は各専門分野における最低単価のおおよその目安となります(翻訳会社5社の比較より)。専門の分野によって、最低ラインの料金が違うことがわかります。例えば同じ5,000文字でも、IT関連の文章では43,750円、医療分野では75,000円と結果的に大きく異なってきます。

 

各分野の最低料金の目安(日本語→英語)
法律 原文1文字あたり 14円~ (AK翻訳会社)
医療 原文1文字あたり 15円~ (JA翻訳会社)
金融 原文1文字あたり 16円~ (GL翻訳会社)
IT 原文1文字あたり 8.75円~ (GI翻訳会社)
建設/電気/機械 原文1文字あたり 12円~ (HO翻訳会社)

また、社内メールなどの一般文書として扱われる文書では、これよりも安い翻訳が可能な場合があります。

 

料金表と実際の料金は、大きく異なることがある

ここで注意したいのは、このような料金表はおおよその目安であって、実際の詳細な料金については、案件ごとで単価が大きく異なることがあります。

それは、依頼する原稿の分野・難易度、お客様の要望、翻訳会社の作業プロセス、必要とされる翻訳者のレベル・専門性など、各案件に沿ったプランや最適なスケジュールの設定が必要となるからです。

また、翻訳分野を限定してサービスを行っている場合もありますので、翻訳料金については翻訳会社に直接問い合わせることをお勧めします。

 

 

迷ったらトライアルでお試しを

翻訳会社を選ぶときにも、スーパーの試食や車の試乗のように「お試し(トライアル)」が多く存在します。

トライアルでは、トライアル用の原稿を翻訳会社に送り、試訳(お試しで翻訳をしてもらう)を提出してもらうことで、その翻訳会社の実力をみることができます。

トライアルは、無料もしくは通常料金の半額などの特別価格で利用できる場合が多いでしょう。実際の翻訳の品質レベルと金額とのバランスがきちんととれているかを確認できるので、翻訳会社を選ぶ判断をするうえで非常に有効です。

しかし、このトライアルにも注意が必要です。トライアル時と実際の依頼時で翻訳者が同一人物であるかどうか、会社のWebサイト等に翻訳者の経歴が可能な範囲で公開されているかどうか等、事前に翻訳会社にきちんと確認することも重要です。

 

脚注
[i] 翻訳に関わる企業、団体、個人の会員からなる産業翻訳の業界団体、JTF
[ⅱ] 一般社団法人日本翻訳連盟 https://www.jtf.jp/tips/price
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