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Jun. 23, 2025

6月の言葉(カナダ先住民の日、外国人雇用啓発月間、LGBTQ+プライド月間)

 

2025年6月は異例の早さで梅雨開けとなりました。6月といえば、日本では梅雨や紫陽花、父の日のイメージが強いですが、世界ではいろいろな国際デーや記念日があったり、啓発月間があったりします。

 

6月にある国際デー、記念日

  • 6/3 端午節(旧暦5/5、端午の節句に類似):中国圏
  • 6/5 世界環境デー(World Environment Day):国連環境計画 (UNEP) が主導
  • 6/8 世界海洋デー(World Oceans Day):国連総会が制定
  • 6/21 先住民の日(National Indigenous Peoples Day):カナダ

 

6月にある世界の啓発月間

  • アルツハイマー・脳健康啓発月間(Alzheimer's & Brain Awareness Month):アメリカ
  • 男性の健康月間(Men's Health Month):アメリカやイギリス等の英語圏
  • 外国人雇用啓発月間(適正な外国人雇用などに関する周知・啓発活動の月間):日本
  • LGBTQ+プライド月間(Pride Month):世界各地(一部国・地域除く)

 

6月は世界の言語で

  • 英語: June(ジューン)
  • 国語: 六月(リウ ユエ)
  • ペイン語: Junio(フニオ)
  • ランス語: Juin(ジュアン)
  • シア語: Июнь(イユニ)

英語・スペイン語・フランス語・フランス語は、ローマ神話の結婚と出産の女神ユノ(Juno)が由来とされています。中国語は日本語同様に、6番目の月を意味しています。

 

この記事では、言語と関係のある、6月の「カナダ先住民の日」「外国人雇用啓発月間」「LGBTQ+プライド月間」についてご紹介します。

 

カナダ先住民の日

カナダの先住民族であるファースト・ネーション、イヌイット、メティスは、それぞれ異なる言語を話します。

 

ファースト・ネーションの言語

ファースト・ネーションには、50以上の異なる民族グループが存在し、それぞれ固有の言語を持っています。かつては、インディアンとも呼ばれていました。ファースト・ネーションの言語の多くは、話者が減っていることから、危機に瀕しているといわれています。

 

イヌイットの言語

カナダには、世界の氷雪地帯で暮らすイヌイット人口の1/4が住んでいます。「イヌイット」は、彼らの言語であるイヌクティトゥット語で「人々」を意味します。

 

メティスの言語

メティスは、主に英語とフランス語を話しますが、彼ら独自のクレオール言語(植民地化などで、外来の言語と土着の言語が接触して生じた言語)であるメティス語も話します。

 

外国人雇用啓発月間

厚生労働省は、6月を「外国人雇用啓発月間」とし、「知って、守って、みんなで活躍 ~外国人雇用はルールを守って適正に~」を標語に、適正な外国人雇用に関する周知・啓発活動を行っています。

 

昨今、日本政府は外国人材の受け入れを積極的に行っていますが、課題が多いのが現状です。外国人労働者の就労では、派遣・請負の就労形態が多く雇用が不安定であったり、労働・社会保険関係法令の遵守されていなかったりする事例が見受けられます。

 

また大きな課題の一つが、言語の問題だと言われています。日本語能力が不十分だと、職場でのコミュニケーションや安全教育、キャリアに支障をきたします。

 

それに伴い、ハローワークのコールセンターでは、多言語窓口が設置されています。英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、タイ語、タガログ語、ベトナム語、ネパール語、インドネシア語の10ヶ国語で対応可能です。

 

さらに、外国人労働者向け相談ダイヤルでは13言語、労働条件相談ほっとラインでは14言語で対応可能となっています。

(参照https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57493.html

 

LGBTQ+プライド月間

毎年6月は世界中で、性の多様性を称え、尊重するプライド月間(Pride Month)として、パレードが行われたり、積極的な啓発活動が行われたりしています。

 

LGBTQ+コミュニティ内では、従来の言語では表現しきれないアイデンティティや体験を言葉にするため、新しい用語や表現が生まれ続けています。「Non-binary(ノンバイナリー/伝統的な男性・女性の二元的な性別枠組みに当てはまらない性自認)」などの用語は、多様な性のあり方を言語化する試みの例といえます。

 

また、代名詞についても、従来の「he(彼)/she(彼女)」に加え、「they/them(性別を限定しない人称代名詞、ノンバイナリーの人によく使われる)」などが使用されています。中国語でも「他(彼)/她(彼女)」の代わりに「X也」、フランス語では「il/elle」に加え「iel」、さらには「Neopronoun(ネオプロナウン)」と呼ばれる新しい代名詞「xe/xem/xyr」「e/em/eir」等、言語は使う人に合わせて様々な形に進化を遂げています。個人が希望する代名詞を使用することは、その人のアイデンティティを尊重する方法となり得ます。

 

まとめ

6月は実は多くの国際デーや重要な記念日、啓発月間の月です。ヨーロッパ言語の多くが、ローマ神話の女神に因んで「6月」と呼んでいるのも興味深いですね。6月を過ぎると一年の折り返し地点を越えたことになります。皆様の残りの半年が、より良いものでありますように。

 

参考文献
https://www.rcaanc-cirnac.gc.ca/eng/1100100013785/1529102490303
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57493.html
https://www.worldofwonder.com/drag-race/

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