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Jun. 12, 2025

イベント通訳の完全ガイド〜最適な通訳方式を見つける〜


グローバル化が進む現代において、国際的なイベントは日常的に開催されています。そこには、多様な言語を話す人々が集い、円滑なコミュニケーションはイベントの成功を左右する重要な要素となります。しかし、「どのようなイベントで通訳が必要なのか?」「どの通訳方式を選べば良いのか?」といった疑問をお持ちの方も少なくないでしょう。

この記事では、イベント通訳の専門家である私たちが、イベントの種類ごとに必要となる通訳の活用シーンから、最適な通訳方式の選び方までを網羅的に解説します。同時通訳逐次通訳ウィスパリングオンライン同時通訳など、様々な通訳方式のメリット・デメリットを比較し、皆様のイベントを成功に導くための最適な通訳ソリューションを見つけるお手伝いをいたします。

1. 通訳が必要となるイベントの種類と活用シーン

イベントと一口に言っても、その性質や目的は多岐にわたります。ここでは、通訳が必要となる主なイベントの種類と、それぞれのイベントにおける通訳の具体的な活用シーンをご紹介します。

 

1.1 外交・政府系イベント

国際会議や首脳会談、政府間協議など、国家間の重要な意思決定が行われる場です。

  • 活用シーン:
    • 国家元首や政府高官によるスピーチ・挨拶
    • 共同声明発表
    • 質疑応答、記者会見
    • 公式レセプション、晩餐会における各国代表間の会話
 

1.2 ビジネス・展示会イベント

企業の国際的なビジネス展開や製品プロモーションに不可欠なイベントです。

  • 活用シーン:
    • 国際会議企業セミナー、投資家向け説明会(IR)
    • 展示会でのブース対応、商談、製品デモンストレーション
    • 海外企業とのM&amp;A交渉、契約締結
    • 社内国際会議、役員会議
 

1.3 学術イベント

最新の研究成果発表や知識の共有、学術交流を目的としたイベントです。

  • 活用シーン:
    • 国際学会、シンポジウム、研究発表会
    • 大学間の共同研究ミーティング
    • 特別講演、公開講座
 

1.4 医療イベント

医療技術の進歩や国際的な医療連携の促進を目的としたイベントです。

  • 活用シーン:
    • 国際医学学会、医療技術発表会
    • 海外からの患者受け入れ時の問診、診察
    • 医療従事者向けの国際研修、ワークショップ
 

1.5 法務イベント

国際的な法務問題や紛争解決、契約に関わるイベントです。

  • 活用シーン:
    • 国際仲裁、調停、訴訟
    • 海外企業との契約交渉、法務デューデリジェンス
    • 国際的な法改正に関するセミナー、説明会
 

1.6 スポーツ・文化イベント

国際的な交流を深めるスポーツ大会や文化交流イベントです。

  • 活用シーン:
    • オリンピック・パラリンピック、ワールドカップなどの国際スポーツ大会
      • 開会式、閉会式でのスピーチ
      • 選手会見、メディアインタビュー
      • ドーピング検査などでのコミュニケーション
    • 国際映画祭、音楽祭、美術展
      • 監督・俳優の舞台挨拶、記者会見
      • アーティストトーク、ギャラリートーク
 

1.7 MICEイベント

Meeting(会議)、Incentive Travel(報奨旅行)、Convention(大会)、Exhibition/Event(展示会/イベント)の頭文字を取った造語で、大規模なビジネスイベントを指します。

  • 活用シーン:
    • 国際的なMICEイベント全般
    • 大規模な国際会議、コンベンション
    • 大規模展示会、トレードショー
 

1.8 観光イベント

インバウンド観光客への対応や、国際的な観光プロモーションイベントです。

  • 活用シーン:
    • 外国人観光客向けツアーガイド
    • 宿泊施設での外国人対応
    • 観光案内所での多言語対応
    • 国際観光博覧会
 

1.9 オンラインイベント

場所の制約なく、世界中の人々が参加できるオンライン形式のイベントです。

  • 活用シーン:
    • オンライン会議、ウェビナー
    • オンラインセミナー、研修
    • リモートでの商談、契約交渉
    • 国際的なオンライン学会、発表会

2. 各通訳方式の紹介と最適な選択

イベント通訳には、様々な方式があり、それぞれのイベントの性質や参加規模、予算に応じて最適な選択をすることが重要です。ここでは、主要な通訳方式とその特徴、メリット・デメリットを解説します。

 

2.1 同時通訳

話し手が話しているのとほぼ同時に通訳を行う方式です。専用の通訳ブースや機材が必要となります。

  • 特徴:
    • 時間効率が非常に高い。
    • 会議の流れを止めないため、参加者の集中力を維持しやすい。
    • 高度な通訳スキルと集中力が求められる。
  • 最適な用途:
    • 大規模な国際会議、国際シンポジウム
    • 参加者が多いウェビナーやオンライン会議
    • 時間の制約が厳しいイベント
 

2.2 逐次通訳

話し手が一区切り話すたびに通訳者が通訳を行う方式です。

  • 特徴:
    • 正確性が高く、細かいニュアンスまで伝えやすい。
    • 双方向のコミュニケーションに適している。
    • 会議の進行が中断されるため、時間が倍近くかかる。
  • 最適な用途:
    • 少人数の会議、商談、交渉
    • 質疑応答、インタビュー
    • プレゼンテーション、講演
    • 法律や医療に関する重要な説明
 

2.3 ウィスパリング(ささやき通訳)

通訳者が、通訳を必要とする人の耳元でささやくように通訳を行う方式です。

  • 特徴:
    • 専用の機材が不要な場合が多い。
    • 少人数(1〜2名程度)に適している。
    • 周囲の状況によっては、通訳の聞き取りが困難になる場合がある。
  • 最適な用途:
    • 少人数のグループで、通訳を必要とする人が限定される場合
    • レセプションや懇親会など、非公式な場での会話
    • 視察、工場見学など、移動を伴う場面
 

2.4 オンライン同時通訳

オンライン会議システムと連携し、遠隔地にいる通訳者がリアルタイムで同時通訳を行う方式です。

  • 特徴:
    • 通訳者が現地に赴く必要がないため、交通費や宿泊費を削減できる。
    • 場所の制約がなく、世界中の通訳者から選択できる。
    • 安定したインターネット環境が必須。
  • 最適な用途:
    • オンライン会議、ウェビナー、オンラインセミナー
    • リモートでの国際イベント
    • 災害時や緊急時など、物理的な移動が困難な場合

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2.5 リモート逐次通訳

オンライン会議システムなどを利用し、遠隔地にいる通訳者が逐次通訳を行う方式です。

  • 特徴:
    • オンライン同時通訳と同様に、場所の制約がない。
    • 少人数でのリモート会議や商談に適している。
    • 参加者の発言と通訳を交互に行うため、時間がかかる。
  • 最適な用途:
    • リモートでの少人数会議、商談
    • オンラインでのインタビュー、面談
    • 法務相談など、プライバシーが重要な場面

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2.6 通訳アプリ

スマートフォンやタブレットにインストールして利用する通訳ソフトウェアです。

  • 特徴:
    • 手軽に利用できる。
    • 簡単な日常会話や旅行時のコミュニケーションに適している。
    • 専門用語や複雑な文章の通訳には限界がある。
    • 音声認識や翻訳の精度はアプリによって大きく異なる。
  • 最適な用途:
    • 個人旅行、少人数での簡易な会話
    • 道案内、飲食店の注文など
    • 緊急時の簡単な意思疎通

3. イベントの種類 × 通訳方式マトリクス表

イベントの性質と通訳方式の特性を考慮し、それぞれのイベントに最適な通訳方式をまとめたマトリクス表です。あくまで一般的な推奨であり、個別の状況に応じて最適な選択は異なります。

イベントの種類 同時通訳 逐次通訳 ウィスパリング オンライン同時通訳 リモート逐次通訳 通訳アプリ
外交・政府系 ◎ (必須) △ (一部) △ (緊急時)
ビジネス・展示会 ◎ (大規模会議) ◎ (商談・交渉) △ (ブース対応) ◎ (オンライン会議) ◎ (リモート商談)
学術 ◎ (国際学会) ◎ (研究発表) ◎ (オンライン学会) ◎ (リモート研究会)
医療 ◎ (国際医学会) ◎ (診察・問診) △ (少人数研修) △ (オンライン研修) ◎ (遠隔診察)
法務 ◎ (交渉・訴訟) ◎ (リモート協議)
スポーツ・文化 ◎ (開会式・会見) ◎ (選手会見) △ (VIP対応) △ (オンライン配信)
MICE ◎ (大規模会議) △ (個別ブース) ◎ (オンラインMICE) △ (リモート商談)
観光 △ (VIPガイド) ◎ (少人数ガイド) ◎ (個人利用)
オンラインイベント ◎ (ウェビナー) ◎ (リモート会議) ◎ (メイン) ◎ (メイン)
 
  • : 最も推奨される方式
  • : 推奨される方式
  • : 条件付きで推奨される方式
  • : 基本的に不向きな方式

4. 各方式の長所・短所比較表

各通訳方式のメリットとデメリットを一覧で比較します。

通訳方式 長所 短所
同時通訳 * 時間効率が良い(会議進行を妨げない)
* 参加者の集中力を維持しやすい
* 大規模イベント向け
* 高額な費用(通訳者、機材、ブース)
* 専門の通訳ブースと機材が必要
* 高度な通訳スキルが必要
逐次通訳

* 正確性が高い
* 双方向のコミュニケーションに適している

* 細かいニュアンスを伝えやすい

* 会議進行が中断され、時間がかかる
* 大人数での利用には不向き
* 通訳者のメモ作成が必要
ウィスパリング * 機材が不要な場合が多い
* 少人数(1〜2名)に対応可能
* 手軽に利用できる
* 周囲の状況によっては聞き取りにくい
* 大人数には不向き
* 長時間の対応は通訳者の負担が大きい
オンライン同時通訳 * 場所の制約がない
* 交通費・宿泊費の削減
* 世界中の通訳者から選択可能
* 安定したインターネット環境が必須
* 音声品質が回線状況に左右される
* セキュリティ面での配慮が必要
リモート逐次通訳 * 場所の制約がない
* 交通費・宿泊費の削減
* 少人数でのリモートコミュニケーション向き
* オンライン同時通訳と同様に回線状況に左右される
* 時間がかかる
* 対面のような臨場感に欠ける
通訳アプリ * 手軽に利用できる
* 安価または無料 * 簡単な日常会話に便利
* 専門用語や複雑な内容には不向き
* 翻訳精度にばらつきがある
* 通信環境に左右される

 

 

5. 通訳会社を選ぶ際のポイント

イベント通訳を成功させるためには、信頼できる通訳会社を選ぶことが非常に重要です。以下のポイントを参考に、貴社のイベントに最適なパートナーを見つけましょう。

 

5.1 専門性と実績

  • イベント分野への精通: 貴社が開催するイベントの分野(例:ビジネス、医療、ITなど)に精通した通訳者が在籍しているかを確認しましょう。専門知識がなければ、専門用語の通訳は困難です。
  • 実績の豊富さ: 過去にどのような規模や種類のイベントで通訳サービスを提供してきたか、実績を確認しましょう。実績が豊富な会社は、様々なケースに対応できるノウハウを持っています。
  • 通訳者の質: 登録している通訳者が、どのような資格や経験を持っているかを確認できると安心です。厳しい採用基準を設けている会社を選びましょう。
 

5.2 サービス内容とサポート体制

  • 対応言語: 必要な言語に対応しているかはもちろん、希少言語への対応も可能か確認しておくと良いでしょう。
  • 機材提供の有無: 同時通訳に必要なブースや音響機材の手配も一貫して行えるか確認しましょう。機材手配の手間が省け、トラブル時の対応もスムーズになります。
  • 事前の打ち合わせ: イベントの目的、内容、参加者層などを事前に綿密に打ち合わせ、通訳者が十分に準備できる体制があるか確認しましょう。
  • 緊急時の対応: イベント中に予期せぬトラブルが発生した場合のサポート体制(例:通訳者の体調不良、機材トラブルなど)が整っているかを確認しましょう。
 

5.3 費用と見積もり

  • 明確な料金体系: 見積もりの内訳が明確で、追加料金が発生する可能性について説明があるか確認しましょう。
  • 複数社の比較: 複数の通訳会社から見積もりを取り、サービス内容と費用を比較検討することをお勧めします。ただし、安さだけで選ぶのではなく、品質とのバランスを重視しましょう。
  • キャンセルポリシー: 万が一イベントが中止・延期になった場合のキャンセルポリシーも事前に確認しておきましょう。

6. イベント通訳に関するよくある質問 (FAQ)

ここでは、イベント通訳に関してよく寄せられる質問とその回答をご紹介します。

 

Q1. 同時通訳と逐次通訳、どちらを選べば良いですか?

A1. イベントの目的、規模、時間制約によって異なります。

  • 同時通訳は、大規模な国際会議や時間厳守のイベントに最適です。時間のロスが少なく、スムーズな進行が可能です。
  • 逐次通訳は、少人数の商談や交渉、質疑応答など、正確性が求められる場面に適しています。より丁寧なコミュニケーションが可能です。 迷う場合は、通訳会社に相談し、イベント内容に合わせて提案してもらいましょう。
 

Q2. 通訳機材はどこで手配できますか?

A2. 多くの通訳会社は、通訳サービスと合わせて同時通訳に必要な機材(通訳ブース、ヘッドセット、音響設備など)の手配も行っています。専門業者と提携している場合も多いため、一括で依頼できる通訳会社を選ぶと手間が省けます。

 

Q3. オンラインイベントでの通訳は可能ですか?

A3. はい、可能です。ZoomやMicrosoft Teamsなどのオンライン会議システムと連携し、オンライン同時通訳リモート逐次通訳を提供しています。場所の制約がなく、世界中のどこからでも参加できるため、近年需要が非常に高まっています。安定したインターネット環境と、事前に十分なテストを行うことが成功の鍵です。

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Q4. 通訳者の選定はどのように行われますか?

A4. 通訳会社では、イベントの分野、専門性、対応言語、参加者のレベルなどを考慮し、最適な通訳者を選定します。事前にイベントの資料(講演内容、スライド、専門用語集など)を提供することで、通訳者はより質の高い準備を行うことができます。

 

Q5. 通訳の費用はどのように決まりますか?

A5. 通訳の費用は、主に以下の要素で決まります。

  • 通訳方式: 同時通訳は逐次通訳よりも高額になる傾向があります。
  • 通訳時間: 半日、終日、複数日など、拘束時間によって変動します。
  • 通訳者の人数: 同時通訳は通常2名体制(交代制)で行われます。
  • 言語: 希少言語は費用が高くなる場合があります。
  • 機材の有無: 通訳ブースや音響機材の手配が必要な場合、その費用が加算されます。
  • 準備期間: 急な依頼は追加料金が発生する場合があります。 正確な費用を知るためには、具体的なイベント内容を通訳会社に伝え、見積もりを取りましょう。

まとめ

国際的なイベントを成功させる上で、イベント通訳は欠かせない要素です。外交・政府系からビジネス、学術、そしてオンラインイベントまで、多様なイベントの種類に応じて最適な通訳方式を選ぶことが、円滑なコミュニケーションと参加者の満足度向上に繋がります。

この記事では、同時通訳逐次通訳ウィスパリングオンライン同時通訳リモート逐次通訳など、各通訳方式の特徴と最適な活用シーンを詳しく解説しました。また、イベントの種類 × 通訳方式マトリクス表や、各方式の長所・短所比較表も活用し、貴社のイベントに最適な通訳ソリューションを見つける手助けになれば幸いです。

信頼できる通訳会社を選び、事前の準備をしっかり行うことで、言葉の壁を越え、記憶に残るグローバルイベントを実現しましょう。 ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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