世界の言語別使用人口 -母語およびインターネット上の使用言語-

現在、世界には約3千~7千の言語が使用[ i ]されていると言われています。その中には、億単位の人々に使用されているものから、絶滅寸前の言語まで、様々な言語が混在しています。

一方で、その言語を使っている人の数を数えることは非常に難しいのが実情です。同じ言語であっても、日本語の方言のように様々な種類に分けることができるものも多くあり、さらに、情報源にタイムラグがあることや、統計上の環境や条件が異なるからです。

その点を踏まえた上で、下記ランキングを参照ください。

【母語人口の多い言語ランキング 1位~31位】[ ii ]

1. 中国語 13億7,000万人[ iii ]
【母語人口の多い言語ランキング 1位~31位】[公用語としている地域] 中華人民共和国(中国本土/香港/マカオ)・台湾・シンガポール
中国には、互いに意思疎通が困難な地域言語が多数ありますが、ここでは標準語(普通話)を指します。

2. 英語 5億3,000万人[ iv ]
[公用語としている地域] イギリス・アメリカ合衆国・カナダ・オーストラリア・インド・ニュージーランドなど

3. ヒンディー語 4億2,000万人[ v ]
[公用語としている地域] インド・フィジー
インドの憲法に定められた公用語。主にインドの北部・中部で使用されデーヴァナーガリー文字で表記します。

4. スペイン語 4億2,000万人
[公用語としている地域] スペイン・アルゼンチン・チリ・メキシコなど、全20か国・地域
ラテンアメリカ地域の国際共通語と言われています。

5. アラビア語 2億3,000万人
[公用語としている地域] エジプト・イラク・イスラエル・モロッコ・サウジアラビア・アラブ首長国連邦など、全27か国
世界で3番目に多くの国と地域で公用語に指定されています。

6. ベンガル語 2億2,000万人
バングラディッシュの国語。インドのベンガル地方でも話されます。

7. ポルトガル語 2億1,500万人
主にポルトガルとブラジルで使用され、ブラジルの公用語であることから、話者数が多くなっています。

8. ロシア語 1億8,000万人
ヨーロッパで最も母語話者が多い言語で、国連の6つの公用語のひとつ。キリル文字が使われます。

9. 日本語 1億2,700万人
日本の事実上の公用語です。表記体系が他言語に比べて複雑で、平仮名・片仮名・縦書き・横書きなど様々です。

10. フランス語 1億2,300万人
上記は筑波大学外国語センターによりますが、資料により話者数に違いがあります。Ethnologueによると、全世界での話者数はおよそ2億8400万人にのぼるとされています。

11. ドイツ語 1億1,000万人
ヨーロッパでは、ドイツ・オーストリア・スイス・ベルギーなど多くの国で公用語となっています。また、イタリアの北部の一部でも公用語となっている地域があります。

12. パンジャーブ語 9,000万人
インドとパキスタンにまたがるパンジャーブ地方の方言です。インドのパンジャーブ州では公用語とされ、デリーの第二公用語にもなっています。パキスタンでは話者数が最も多い言語ですが、公用語には指定されていません。

13. ジャワ語 8,400万人
インドネシアのジャワ島中央部から東部で話されている言語。同国の公用語にはなっていませんが、母語としている人の数は同国内で圧倒的に1位です。

14. 朝鮮語/韓国語 7,500万人
朝鮮民族が使う言語で、韓国・北朝鮮の公用語です。

15. タミル語 7,400万人
スリランカとシンガポールの公用語。南インドのタミル州で主に話されています。マレーシアやマダガスカルなどにも少なくない話者人口が存在しています。

16. ベトナム語 7,000万人
ベトナム総人口の87%を占めるキン族の母語でベトナムの公用語です。

17. テルグ語 7,000万人
インドの南東部で話される言語で、インドの22の指定言語にも含まれています。

18. マラーティー語 6,800万人
インド西部の州の公用語です。インドの22の指定言語にも含まれています。隣接する様々な州でも使われているとされています。

19. ウルドゥー語 6,100万人
パキスタンの国語となっており、北インドで主に使われています。ヒンディー語と同系のイスラム教徒版と位置づけられています。

20. イタリア語 6,100万人
イタリア・サンマリノ共和国の公用語で、スイスの一部もイタリア語圏で公用語にもなっています。バチカン市国でも一般的に使われています。

21. トルコ語 6,000万人
トルコ以外では、ブルガリアで最も多く話され、ギリシャやキプロスなどでも話されています。

22. ポーランド語 5,000万人
ポーランドの公用語。国内の話者人口は3,800万人ですが、全世界では5,000万人と推計されています。

23. グジャラート語 4,600万人
インド西部の州の公用語で、ウガンダ・ケニア・パキスタンにも話者がいます。また、イギリスや北米にも話者が多くいるとされています。

24. ペルシア語 4,600万人
主にイランで使われており、タジキスタンでは唯一の公用語です。

25. タイ語 4,600万人
タイ王国の公用語。ラオス語(ラーオ語)はタイ北部・東北部の方言と類似しており、かなりの程度で意思疎通が可能です。

26. ウクライナ語 4,500万人
ロシア語と同じ、「キリル文字」を使う言語で、ウクライナの公用語です。ロシアやポーランド、さらに南北アメリカやオーストラリアなどにも話者がいるとされています。

27. マラヤーラム語 3,600万人
南西インドで話される言語です。独自のマラヤーラム文字があります。

28. カンナダ語 3,500万人
南インドのカルナータカ州の公用語で、様々な方言に分かれています。カンナダ文字という独自の文字が使われています。

29. アゼルバイジャン語 3,300万人
アゼリー語とも言われる、アゼルバイジャンの公用語です。ジョージア・アルメニア・イラク北部・トルコ・ロシア連邦内のダゲスタン共和国などにも話者が分布しており、イランではトルコ語と呼ばれる場合もあります。

30. オリヤー語 3,200万人
東インドのオリッサ州の公用語です。豊かな文学遺産があり、伝統的にヒンドゥー教などの影響を受けています。

31. ビルマ語(ミャンマー語) 3,200万人
ミャンマー連邦共和国の公用語。ミャンマーの総人口の約70%を占めるビルマ族が母語としています。

 

以上、単純な話者数では、人口の多い国における言語が上位にきており、中国語(標準語)は今後もランキング1位を占めていくと思われます。

3位のヒンディー語と5位のアラビア語は、需要が高まってきており、イギリスにおいて重要とされる10言語にも、スペイン語に次ぐ2番目にランクインしています。[ vi ]

ドイツ語については、EU域内での母語人口は2番目 [ vii ] ですが、使用地域が限られ、人口があまり伸びていないようです。一方、フランス語は、EU域内での母語としての使用率はドイツ語ほど高くないものの、世界で2番目に多くの国・地域で使用されており、話者数が多くなっています。

インド国内で話されている言語については、ヒンディー語はもちろん、パンジャーブ語、テルグ語、マラーティー語、タミル語、グジャラート語、マラヤーラム語、カンナダ語、オリヤー語がランクインしています。まだ日本では馴染みの薄い言語ですが、今後、現地消費者の所得が伸びるにつれ、ビジネス的に重要な言語になっていくでしょう。

【インターネット上における言語別使用人口ランキング】


(2017年12月31日時点・括弧内は全ネット人口に対する割合) [ viii ]

【インターネット上における言語別使用人口ランキング】
全世界インターネット利用人口 41億5,693万人
 

1. 英語 10億5,276万人(25.3%)
2. 中国語 8億463万人(19.4%)
3. スペイン語 3億3,789万人(8.1%)
4. アラビア語 2億1,904万人(5.3%)
5. ポルトガル語 1億6,915万人(4.1%)
6. インドネシア語 1億6,875万人(4.1%)
7. フランス語 1億1,862万人(2.9%)
8. 日本語 1億955万人(2.7%)
9. ロシア語 1億801万人(2.8%)
10. ドイツ語 8,470万人(2.2%)


インターネット上における使用言語に関して、2000年における同様のデータと比較しますと[ ix ]、この17年におけるアラビア語の使用率が6,800%以上の成長率を示しており、非常に注目すべきトレンドです。

フランス語に関しては、アフリカ政治の安定とこの地域の出生率の高さから、ヨーロッパよりもアフリカでの使用率が上昇していくでしょう。[ x ]

ヒンディー語については、インドの人口が中国を抜きGDPもアメリカと同等になると予想されていますが、国内では英語教育に注力しているため、当面インターネット上におけるヒンディー語使用率上昇には単純につながらないと考えられます。が、将来的には確実に需要は上がっていくでしょう。

WIPの翻訳サービスについて

bnr_contact.png