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Oct. 03, 2025

UI(ユーザーインターフェース)翻訳とは?ユーザー体験を向上させる多言語化戦略のすべて

 

スマートフォン、PC、ウェブサービスなど、私たちが日々利用するデジタル製品やサービスには、必ず「UI(ユーザーインターフェース)」が存在します。UIは、ユーザーと製品をつなぐインターフェースであり、その品質がユーザーの満足度やエンゲージメントを大きく左右します。


グローバル市場での成功を目指す企業にとって、このUIをターゲット言語に最適化する「UI翻訳」は不可欠な戦略です。しかし、UI翻訳は単なる言葉の置き換えではありません。この記事では、UIの概念から多言語化の注意点、AI活用の可否、そして料金相場まで、UI翻訳のすべてを徹底解説します。

 


目次 



UIとは何か?ウェブ、ソフトウェア、アプリなどでの違い

UI(User Interface:ユーザーインターフェース)とは、ユーザーがデジタル製品やサービスを操作する際の画面、ボタン、メニュー、アイコンなど、視覚的に触れるすべての要素を指します。

種類 特徴 UIの例
ウェブサイトUI ブラウザ上で操作するウェブサイトのインターフェース。PC、スマートフォンなど多様なデバイスに対応する必要があります。 ナビゲーションメニュー、検索バー、お問い合わせフォーム、CTAボタン(「購入する」「ダウンロード」)など。
ソフトウェアUI PCにインストールして使用するアプリケーションのインターフェース。高度な機能を持つものが多く、メニュー項目が複雑になる傾向があります。 メニューバー(「ファイル」「編集」)、ツールバー、設定画面、ポップアップウィンドウなど。
アプリUI スマートフォンやタブレットのアプリのインターフェース。直感的な操作が求められ、画面の縦横比や指でのタップを前提としたデザインが特徴です。 画面下のタブバー、スワイプ操作、通知メッセージ、アイコンなど。
 

UIは、それぞれのプラットフォームに最適化されたデザインと機能を持つため、翻訳の際もその特性を理解することが非常に重要です。

UIを多言語化、翻訳する際にAIの翻訳は使えるか?

結論から言うと、UI翻訳にAI(人工知能)を活用することは可能ですが、AI翻訳だけで完結させるべきではありません。

AI翻訳は、膨大なデータを基に瞬時に訳文を生成できるため、翻訳の初期段階や、大量の定型文を扱う場合に非常に有効です。しかし、UIには文脈(コンテキスト)が極めて重要です。AIは、その言葉がどの画面で、どんな状況で使われるかを理解することが苦手なため、不自然な表現や誤訳を引き起こす可能性があります。

したがって、UI翻訳においては、AI翻訳と人力翻訳を組み合わせるのが最も効果的な戦略です。

 

UIの翻訳におすすめ、AI翻訳+人力翻訳(ポストエディット)

この方法は、AIが生成した訳文を、専門の翻訳者が「ポストエディット(修正・編集)」するプロセスです。

  • AI翻訳: 大量のUIテキストをAIで一括翻訳し、スピーディに訳文のドラフトを作成します。
  • 人力翻訳・チェック: ネイティブの専門翻訳者が、AIの訳文をレビューし、文脈に合った自然な表現に修正します。

この手法により、コストを抑えつつ、翻訳のスピードと品質を両立させることができます。特に、文脈が明確で定型的なフレーズが多い場合は、高い費用対効果が期待できます。

UIを翻訳する際の注意点

UI翻訳は、一般的な文書翻訳とは異なる独自の注意点があります。

  1. 文字数制限の厳守

     UIのボタンやメニュー、アイコンの横に表示されるテキストには、限られたスペースしかありません。日本語から他言語に翻訳すると、文字数が大幅に増減することが多いため、各言語の文字数制限を厳守する必要があります。例えば、日本語の「保存」は2文字ですが、英語では「Save」、ドイツ語では「Speichern」となり、文字数が増えます。翻訳者は、この制限内で意味を正確に伝える工夫が求められます。

  2. コンテキスト(文脈)の理解

    UIテキストは、それ単体では意味が分かりにくいことが多々あります。例えば、「終了」という単語は、「アプリを終了する」という意味か、「処理が完了する」という意味か、文脈によって異なります。翻訳者は、スクリーンショットや開発仕様書を参考に、正確な文脈を理解する必要があります。

  3.  
  4. 用語の統一性

    UI全体で同じ機能や概念を指す言葉は、常に同じ表現で翻訳されている必要があります。例えば、ある画面では「アカウント」と訳し、別の画面では「ユーザー情報」と訳すような表記の揺れは、ユーザーに混乱を与え、信頼性を損ないます。専門用語集(用語統一リスト)を作成し、プロジェクト全体で厳格に管理することが不可欠です。

  5. ローカライゼーション

    単なる言語の置き換えではなく、ターゲット地域の文化や習慣、ユーザーの嗜好に合わせるローカライゼーションが重要です。色、日付、通貨、単位などの表記も現地の標準に合わせることで、ユーザーはより自然にアプリやサービスを利用できます。

 

UI翻訳の料金相場

UI翻訳の料金は、コンテンツの種類、文字数、専門性、納期によって変動します。一般的な文書翻訳よりも、専門性や作業の煩雑さからやや高くなる傾向があります。

種類(和訳・英訳) 1文字/1ワードあたりの相場
UI(ユーザーインターフェース) 20円〜40円
アプリストアのコンテンツ 25円〜45円
ヘルプ・FAQコンテンツ 18円〜30円
 

AI翻訳とポストエディットを組み合わせる場合は、フル翻訳料金の50%〜80%程度に抑えることが可能です。

 

UI翻訳のケーススタディ

当社が実際に携わったUI翻訳の事例を、具体的な課題と解決策を交えてご紹介します。

 

事例1:SaaSツールのUI・ヘルプ翻訳

  • ご依頼内容: 業務効率化SaaSツールのUI・ヘルプ翻訳(英語→日本語)。

  • お客様の課題:

    • 専門的なIT用語を正確に、かつ日本のビジネスユーザーに分かりやすく翻訳する必要があった。

    • 頻繁に更新されるヘルプコンテンツに迅速に対応する必要があった。

  • 当社のソリューション:

    • IT分野の専門翻訳者: SaaSツールの専門知識を持つ翻訳者が、正確で一貫性のある用語で翻訳。

    • 翻訳メモリの活用: 翻訳メモリを構築し、更新部分のみを効率的に翻訳。

  • 結果: 日本市場でのユーザー獲得に成功。高品質な翻訳が、製品の信頼性向上に貢献しました。

UI翻訳に関してよくある質問(FAQ)

Q1. 画面のスクリーンショットがなくても翻訳できますか?

 

A1. 翻訳は可能ですが、品質と正確性を確保するため、スクリーンショットやUIデザインのファイル(Sketch, Figma, Adobe XDなど)をご提供いただくことを推奨します。文脈を理解することで、より自然で適切な表現に仕上げることができます。


 

Q2. 翻訳後のレイアウト調整も対応できますか?

 

A2. はい、対応可能です。翻訳後のテキスト量に合わせて、専門のDTPチームがレイアウトが崩れないよう調整します。

 


 

Q3. 料金はどのように決まりますか?

 

A3. 主に原文の文字数・単語数、専門性、納期、ファイルの形式によって料金が決定します。無料お見積もりにて詳細な料金内訳をご提示しますので、お気軽にご相談ください。

 


 

Q4. 機密性の高い情報でも安心して依頼できますか?

 

A4. はい、ご安心ください。厳格な情報セキュリティ体制を構築しており、お客様との間には秘密保持契約(NDA)を締結します。

 

 

まとめ

UI翻訳は、グローバル市場で企業が競争力を維持し、持続的な成長を実現するための不可欠な戦略です。正確で分かりやすいUIは、ユーザーの信頼を獲得し、製品の普及を促進し、ひいては企業のブランド価値向上に大きく貢献します。

当社は、UI翻訳の専門知識と豊富な経験に基づき、貴社のグローバル事業を強力に支援いたします。UIの多言語化に関する課題をお持ちでしたら、ぜひ当社にご相談ください。無料お見積もり、ご相談はいつでも受け付けております。

 

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