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Sep. 10, 2025

漫画を活用して海外市場に大きくアピール!成功する「漫画 翻訳」の秘訣

 

今や日本の漫画は、アニメやゲームと並び、世界中の人々を魅了する一大コンテンツです。経済産業省のデータによると、海外のコンテンツ市場における日本の漫画のシェアは圧倒的。北米やフランスをはじめ、グローバルな市場で急速にその市場規模を拡大しています。

本記事では、海外への情報発信に漫画を活用するメリットから、具体的な翻訳のポイントまで、プロの視点で徹底解説します。

海外進出を成功させるためには、単に日本語を外国語に翻訳するだけでは不十分です。各国の文化的背景や読者の習慣に合わせた「漫画ローカライゼーション」が不可欠となります。

 

海外における日本の漫画の人気

1. 漫画の市場規模と成長性

  • 世界の漫画市場: 複数の調査機関のデータによると、世界の漫画市場は急速に成長しており、2025年には約1,769億ドル、2032年には2,675億ドルに達すると予測されています。

  • 日本の漫画のシェア: 経済産業省の資料(2017年)では、海外のコンテンツ市場における日本由来コンテンツが占める割合は、漫画が26.9%と圧倒的に高いシェアを占めていると報告されています。

  • 輸出額: 日本のコンテンツ産業の海外輸出額は、自動車に次ぐ第2位であり、約5.8兆円に上ります。このうち、ゲーム関連が約63%を占めますが、アニメ・出版(漫画等)も35%を占めており、大きな市場となっています。

2. 地域別の人気動向

  • 北米とフランスが牽引: 過去のデータでは、海外市場における日本の漫画の売り上げは、北米(特に米国)とフランスが中心となっており、次いで韓国、ドイツが続きます。近年は欧米の比率がさらに高まっています。

  • アニメとの連動: 海外では、日本の漫画雑誌のような文化がほとんどないため、テレビやネット配信のアニメを通じて日本の作品に出会うことが多いです。アニメのヒットが翻訳単行本の売り上げを大きく伸ばす傾向にあります。

3. 人気作品と発行部数(海外含む)

世界的な人気を誇る作品は、発行部数からもその影響力の大きさが分かります。

  • 『ONE PIECE』: 歴代発行部数トップで、全世界累計で5億部以上を記録しています。

  • 『NARUTO -ナルト-』: 海外販売累計が1億部を超え、「世界で最も読まれている日本の漫画」の一つとされています。

  • その他: 『DRAGON BALL』、『鬼滅の刃』、『SPY×FAMILY』、『進撃の巨人』など、アニメ化された作品が特に海外で人気を集めています。

4. 海外で漫画が人気の理由

日本の漫画が海外で支持される理由として、以下のような点が挙げられます。

  • 緻密な描写と表現力: コマ割りや描写が細かく、登場人物の微妙な感情の動きまで繊細に描かれている点が評価されています。

  • 大人も楽しめるストーリー: 日本の漫画は、子供向けから大人向けまで幅広いジャンルがあり、ストーリー性の高さが世界中の読者を惹きつけています。

  • デジタルプラットフォームの普及: デジタル書籍や漫画アプリの普及が、海外の読者が日本の漫画にアクセスする機会を増やしています。

なぜ今、情報発信に「漫画」が有効なのか?

漫画は、企業やサービスの情報を楽しく、分かりやすく伝えるための強力なツールです。特に海外向けには、以下のような大きなメリットがあります。

  • ストーリーによる訴求力: 複雑なサービスや企業理念も、キャラクターやストーリーを通じて感情に訴えかけることで、読者の記憶に深く残ります。

  • 視覚的なコミュニケーション: 言葉の壁を越え、絵で直感的に情報を伝えることができます。特に、専門性の高い内容やマニュアルなどは、漫画にすることで理解度が格段に向上します。

  • 幅広い層へのアプローチ: 若者からビジネスパーソンまで、幅広い層に親しまれているため、ターゲットを選びません。

漫画を翻訳・活用する際の重要なポイント

1. 翻訳方法と書式の違いを理解する

日本の漫画は「右開き」(右から左へページをめくる)が基本ですが、欧米の言語は「左開き」(左から右へ)です。翻訳版を制作する際は、以下のいずれかの方法を選択します。

  • 右開きをそのまま採用: 近年、日本のオリジナル文化を尊重する海外ファンが増えたため、この形式が主流です。コマや絵を反転させる手間がなく、制作コストを抑えられます。

  • 左開きに反転: 現地の読者になじみやすい形式ですが、絵が不自然になるデメリットがあります。

2. 文化的背景に合わせた表現(ローカライゼーション)

ただ翻訳するだけでなく、ターゲット国の文化や習慣に合わせて内容を調整することが不可欠です。

  • オノマトペ(擬音語): 日本語の「ドクン」「キラキラ」などのオノマトペは、翻訳後の言語に合うように調整します。

  • 固有名詞や比喩表現: 日本独自の文化(例:お祭り、学校の部活動)や比喩表現は、読者に伝わるように脚注や解説を加える、あるいは現地の文化に合うように変更するトランスクリエーションという手法も有効です。

海外情報発信における漫画の多様な活用形式

漫画は、コンテンツの種類や目的に合わせて様々な形式に展開できます。

  • 冊子・パンフレット・会社案内:

    • 特徴: 企業やサービスの概要、採用活動、製品カタログなど、情報を体系的に伝えるのに適しています。

    • 活用シーン: 海外の展示会、商談会での配布、企業のエントランスへの設置。

  • チラシ・リーフレット:

    • 特徴: イベント告知や新製品のキャンペーンなど、特定の情報を簡潔に、かつ視覚的に訴求します。

    • 活用シーン: 街頭での配布、店頭での設置。

  • ウェブコンテンツ:

    • 特徴: サイトのアクセスを促すためのコンテンツとして、またはストーリーを通じてサービスの魅力を伝えるために活用されます。

    • 活用シーン: ブランドサイト、サービスサイトのランディングページ。

  • 動画漫画:

    • 特徴: 音声や動きを加えることで、より訴求力のあるコンテンツになります。

    • 活用シーン: YouTubeやTikTokでのプロモーション、SNS広告。

  • 電子書籍(Kindleなど):

    • 特徴: 紙の書籍と比べて在庫リスクがなく、手軽に海外販売を開始できます。世界中のAmazonユーザーにリーチできるため、広範な読者層にアプローチ可能です。

    • 活用シーン: 製品マニュアルや教育コンテンツの配信、ブランドブックの販売。

 

漫画制作・翻訳の具体的なステップと費用

海外向けに漫画を制作する際は、以下の流れを参考にしてください。

  • 企画・脚本制作: 誰に何を伝えたいかを明確にし、ストーリーとメッセージを固めます。

  • 作画・翻訳: プロの漫画家が作画を担当。同時に、各国の文化に精通した翻訳者が翻訳を進めます。

  • 編集・DTP: 翻訳後のテキストを、元の漫画デザインに流し込み、フォントやレイアウトを調整します。

  • 納品・配信: 印刷用データやWeb用データとして納品。Kindleで販売する場合は、電子書籍向けに最適化した形式で納品します。

費用は、作画費翻訳費DTP費など、複数の要素で構成されます。翻訳費は文字数や言語によって異なり、DTP費はページの複雑さによって変動します。

漫画翻訳のケーススタディ:地域産品の海外PR用WEB漫画

依頼主: 地方自治体(〇〇県特産品振興課)

目的: 県の特産品(例:高級フルーツ)の魅力を海外の富裕層に伝えるため、PR用漫画を制作し、多言語Webサイトで公開したい。

翻訳対象言語: 英語


当社の対応プロセス:

  • ご相談と企画立案: ご担当者様から、ターゲットである海外富裕層が日本の「物語性」や「職人のこだわり」に価値を見出すというインサイトを共有いただきました。当社は、高級フルーツが育つ地域の美しい自然や、生産者の情熱を伝えるストーリー漫画を提案。

  • 作画・脚本制作: ターゲット層に響く洗練された絵柄の漫画家を選定し、プロの脚本家がストーリーを制作。日本語版をまず完成させました。

  • 英語翻訳とローカライゼーション: 漫画翻訳に精通した英語翻訳者が担当。日本の風景や文化に関する描写は、海外読者にも伝わるように簡潔な説明を加え、日本の高級品の価値観が理解されるような言葉選びを行いました。特に、オノマトペやキャラクターの感情表現は、英語圏の読者に自然に伝わる表現にトランスクリエーションしました。

  • Webサイト向けDTP作業: 完成した英語漫画をWebサイトに最適な形式(縦読み、または横読み)でデータ化。画像内の文字(フキダシや効果音)も自然な英語に差し替え、視覚的な違和感がないように調整しました。

  • 納品と展開: 英語のWebサイトに掲載可能なデータとして納品。その後、この漫画はSNS広告にも展開され、大きな反響を呼びました。

結果: ご担当者様からは、「漫画でストーリーを語ることで、写真だけでは伝えきれない生産者の思いや地域の魅力を海外に発信できた。Webサイトのアクセス数も増え、特産品の問い合わせも増加した」と高い評価をいただきました。

漫画翻訳に関してよくある質問(FAQ)

Q1. 漫画の翻訳料金はどのように決まりますか?
A1. 料金は、作画費翻訳費DTP費など、複数の要素で構成されます。翻訳費は文字数や言語によって異なり、DTP費はページの複雑さによって変動します。


Q2. 著作権はどちらに帰属しますか?

A2. 制作した漫画の著作権は、基本的に制作会社とクライアントの間で契約によって決定されます。二次利用(例:動画化、グッズ化)を検討されている場合は、事前にご相談ください。


Q3. Kindleで漫画を販売するメリットは何ですか?

A3. 世界中のAmazonユーザーにリーチでき、紙の書籍と比べて在庫リスクがないため、手軽に海外販売を開始できる点が大きなメリットです。

 

漫画翻訳に関するまとめ

日本の漫画は、海外市場で非常に高いポテンシャルを秘めています。しかし、その魅力を最大限に引き出すためには、単なる翻訳ではない、戦略的な漫画ローカライゼーションが不可欠です。当社では、言葉と文化の壁を越え、お客様のメッセージが世界に届くよう、プロフェッショナルな翻訳サービスを提供しています。

海外への情報発信に漫画の活用をご検討でしたら、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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参考文献:経済産業省:業界の現状及びアクションプラン(案)について【漫画・書籍】(事務局資料③)

 

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