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「翻訳支援ツール」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。そのままズバリ、翻訳作業を手助けしてくれるツールのことです。Wikipediaの定義は以下のとおりです。
翻訳支援ツール(ほんやくしえんツール)は、翻訳を行う者(翻訳者)がより高品質な翻訳を効率的に行うために使用するソフトウェアの総称。翻訳支援ツールとして主なものは、翻訳メモリツールと翻訳ソフトである。
翻訳支援ツールには様々な種類がありますが、今回は多くのツールに共通しているメリットをご紹介したいと思います。
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メリット 1:翻訳を記録することができる
多くの翻訳支援ツールでは、「翻訳メモリ」を使用することができます。翻訳メモリには原文と訳文がセットで登録され、過去に同一または類似の文を翻訳していれば参照することができます。
そのため、過去訳との統一が容易になったり、翻訳にかかる時間や費用を抑えたり、翻訳者だけではなく、翻訳をご依頼いただく上でもメリットがあります。
※翻訳メモリについては詳しく述べている記事がありますので、そちらを参照してください。
メリット 2:QA機能がある
QA(Quality Assurance / 品質保証)機能を備えているツールも多くあります。ケアレスミスとしてよく発生する、スペルミス、用語・数字の不一致、HTMLなどのタグ抜け等を機械的にチェックしてくれる機能です。
100%発生を防ぐ、と言い切ることは難しいですが、人の目のみで見たよりも高い精度でチェックすることができます。
メリット 3:様々なファイル形式に対応できる
翻訳をご依頼いただく際には、基本的にWordやExcel等の一般的なソフトで作成されたファイルを原稿としてご提供いただいているのですが、翻訳支援ツールには、HTMLやInDesignファイル等も、原稿ファイルとして直接読み込むことができます。
なお、ツールによっては対応していないファイル形式があったり、読み込んでみると不具合が発生したりするファイルもありますので、事前に対応可能なファイルか否かをお問合せいただくのが確実です。
WIPジャパンでは、TRADOSとMemsourceを翻訳支援ツールとして導入しています。翻訳支援ツールを使用した翻訳をご希望の場合は、見積り依頼の際にご相談ください。(一橋)
出典:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BF%BB%E8%A8%B3%E6%94%AF%E6%8F%B4%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB
(2020/08/19)
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