今回は筆者がイギリスにある大学に留学した際、翻訳が必要になった提出書類と、翻訳会社へ書類翻訳(日英・和英)を発注する際のポイントをいくつかご紹介させて頂きます。
留学する前には、証明書や推薦状などの翻訳が必要
成績証明書、単位認定書
日本の大学が、成績証明書、単位認定書等を英文で発行している場合もありますが、留学先の大学側によって受け付けることができる形式や書き方などが異なる場合もあります。正式に英文翻訳がされている必要がありますので、翻訳会社に依頼するのが良いでしょう。
推薦状
日本の大学の教授からの推薦状などを留学先に提出する際も、翻訳が必要な場合があります。その教授が英文で推薦状に記載できる場合を除き、翻訳のプロに依頼するのがベストです。
財政能力証明書(財政証明書)
英語圏に留学する多くの場合に、学生ビザの申請資金証明書類を提出しなければなりません。留学先の指定する形式と日本の銀行が発行する英文残高証明書の形式が異なる場合に翻訳が必要となります。
留学ビザ申請で、翻訳会社に依頼したほうがいい書類とは?
留学において、揃えるのに一番時間がかかる書類はビザ申請書類です。また、ビザ申請書類の中で、翻訳会社へ英文翻訳を依頼する必要がある提出書類は、資金証明書類になります。日本語の預金通帳などの資金証明書類は全てに英訳(翻訳と各ページに翻訳証明書付き:翻訳会社に相談しましょう)が必要となります。また必要に応じて、英語(または現地語)で、戸籍謄本、保護者同意書、サポートレター(親の銀行口座より留学資金を出す場合の親の同意書)を提出します。
例えば、イギリスでは学生ビザ申請時に、生活できる一定以上の十分な資金を確保していることを証明する必要があり、必要資金をビザ申請日より30日以内の最終取引日から遡って最低28日間保持できていることを証明しなければなりません。
日本の銀行で発行している英文残高証明書は28日間保持しているという記載がないため、提出書類には使うことができません。必ず、本人名義または保護者の預金通帳のページと取引明細書を英文翻訳したもの、両方を提出する必要があります。
親名義の口座を使って財政能力を証明する場合は、本人との家族関係を証明するために戸籍謄本と英語のサポートレターも必要になります。戸籍謄本においても英文翻訳したものを提出する必要があるので、必ず確認しましょう。
書類翻訳の発注時のポイント
今回筆者が留学の際に必要になった翻訳書類は資金証明書類でした。財政証明のために英文翻訳が必要になった書類は3つ(口座名義人・口座番号・銀行名が記載されているページ、取引明細書のページ、戸籍謄本の翻訳)でした。
筆者が発注時に気をつけたポイントはこちらです。
1.必要書類をスキャン
見積もりを翻訳会社に依頼する際、それぞれの英文翻訳が必要な預金通帳のページ、戸籍謄本をプリンターなどでスキャンしておきましょう。スキャンしたものをファイルにしてメールで添付、またはコピーしたものをFAXや郵送で送り、通帳原本は手元に残しておきます。
2.翻訳してもらいたい内容を伝える
学生ビザ申請のために必要な資金証明書類の英文翻訳の依頼であることを翻訳会社に伝えます。送った通帳預金のページ画像のどの部分を翻訳してもらいたいのかを明確にして、分かりやすく記載しておくことも重要です。
3.受け取り日を明確にしておく
見積もりを依頼する時に、いつまでに英文翻訳した書類を受け取りたいかを明記しておきましょう。ビザ申請予定日から遡って、英文翻訳が必要な書類を早めに翻訳会社に依頼しておくことも大切なポイントです。
4.翻訳草稿をチェック
送られてきた翻訳草稿をチェックし、ビザに必要な申請書類の内容に合っているか、この時点で確認しておきましょう。変更してほしい所などがあれば、最終確定する前に翻訳会社に伝えましょう。
5. 翻訳会社から送られてきた書類を再度チェック
ビザ申請のための資金証明書類は、英文翻訳と各ページに翻訳証明書が付いていることが必要です。送られてきた書類を最終チェックして、ビザ申請日に備えましょう。
まとめ
以上、「留学に必要な書類 和英翻訳を依頼する時のポイント」についてお伝えしました。
留学に必要な提出書類の中には、翻訳が必要な書類が含まれていることが多いです。必要に応じて、どの書類の英訳を翻訳会社に依頼するべきか、事前に確認し、留学に向けてしっかり準備をしましょう。