プレスリリース
翻訳や海外マーケティング調査などのワールドインテリジェンスパートナーズ(WIP)ジャパン(東京・千代田)は7月、社員が3カ月間、海外に渡航できる特別休暇制度を設ける。福利厚生の一環だが、語学留学や海外旅行を経験することで社員の見識が広がり、外国語会話などスキルも向上すると期待している。
勤務年数が3年を過ぎるごとに3ヵ月の休暇を取得できる。休暇期間の半分以上を海外で過ごすことが原則。3カ月のうち、例えば2カ月間だけ語学留学し、残った1カ月は翌年に繰り越すといった取得の仕方もできる。
ただし、休暇期間中は無給。社会保険の会社負担分は同社が納付する。年間2、3人が取得すると予想している。取得する社員は、仕事に支障が出ない範囲で日程を調整しながら取得する。帰国後は簡単な報告書を提出する。
同社は企業の海外進出に伴う市場調査や翻訳などを請け負っており、外国語を得意とし、海外に対する興味や関心が高い社員が多い。これまでも社員が長期休暇を取得して海外に語学留学したりするケースがあった。
そうした社員が帰国後に成長し、士気も向上していることから、会社として後押しすることにした。国内だけで仕事や生活を続けているより、キャリア形成や新規ビジネスの開拓につながるとみている。