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Think More Globally

世界に挑戦する企業を応援するニュースレター

 

ニュースレター:2025年12月号

名言語録

「元気を出しなさい。今日の失敗ではなく、明日訪れるかもしれない成功について考えるのです。」

ヘレン・ケラー

Be of good cheer. Do not think of today’s failures, but of the success that may come tomorrow.

社長よりごあいさつ「2025年、日本の強みと弱みが浮かび上がった年」

社長あいさつ3_202512

2025年を振り返りますと、世界と向き合う仕事の中で「世界から見た日本」の輪郭がいっそう明確になりました。海外企業と話すたびにあらためて実感したのは、日本の強みは「誠実さ」と「品質へのこだわり」です。メール文章や納品物の細部に宿る丁寧さは、今も強い信頼の源になっています。一方で、食文化や工芸、祭りなど、日本の日常に根ざした文化が海外で大きな関心を集めた一年でもありました。日本の原点が、実は世界に向けた魅力そのものなんですね。

反面、日本の弱みとして浮かぶのは「スピード」と「発信力」。慎重さは価値でもありますが、機会を逃す要因にもなり得ます。ただ、信頼という強みと改善可能な弱みが同居していることは、日本企業の伸びしろでもあります。

WIPは来年も、翻訳・通訳・海外リサーチ・世界自動営業YOYAQ等を通じて、日本の力を世界と結び直すお手伝いをしていきます。今年一年のご愛顧に深く感謝しつつ、どうぞ穏やかで良い新年をお迎えください。

(上田輝彦)

海外展開で失敗する企業の共通点は「リサーチ不足」です

リサーチ不足

海外展開の支援をしていると、成功を左右する最大の要因は「事前リサーチ」であることを強く実感します。多くの企業は製品力や価格を武器に挑みますが、差が出るのは「現地の正確な情報」です。競合がどんな訴求で売っているか、顧客がどの価格帯を高いと感じるか、購買行動を左右する文化は何か。これらが曖昧なまま進めると、営業・広告・商品企画が軒並みズレてしまいます。日本での成功パターンをそのまま持ち込むと、逆効果になることも少なくありません。

一方で、成功企業に共通するのは「仮説ではなく事実にもとづいて戦略を立てている」点です。現地の消費者、競合、販売チャネル、文化の理解があるだけで、商談の通過率も成果も大きく変わります。

WIPでは、各国の調査員ネットワークを活かし、短期・低コスト・高精度の海外リサーチを提供しています。2026年に向け、海外展開は「勢い」より「情報戦」。その第一歩としてWIPの海外調査をご活用ください。

「もっとグローバルに考える」: 世界の「アルファベット」事情

アルファベット4か国

今年も残りわずか。年末の大イベントといえばクリスマスです。「メリー・クリスマス」は、ハワイ語だと「メレ・カリキマカ(Mele Kalikimaka)」。これは、ハワイ語のアルファベットが母音5・子音8の計13文字と非常に少なく、「R」「S」などを「L」「K」で代用するために生まれた表現です。世界にはさらに文字数の少ない言語があり、パプアニューギニアのロトカス語は12文字と最少クラス。

一方、最多アルファベットはクメール語(74文字)。ラテン文字系では スロバキア語(46文字)が多いことで知られています。なお、「文字数が多い」と聞くと漢字を思い浮かべますが、漢字はアルファベットのような表音文字ではなく、表語文字に分類されますので、別カテゴリーということで(笑)、寒さが深まる季節ですが、温かな響きのハワイ語とともに、楽しいホリデーシーズンをお過ごしください。

(汐)

WIPライブラリー:今月のおススメ本

アルケミスト1

パウロ・コエーリョの代表作である『アルケミスト』。本書は、作品自体が壮大な成長の歴史を持っています。1988年、初版はわずか 900部。半年で売れたのはたったの 2冊。出版社に契約を切られましたが、著者は諦めず、別の出版社を探して出版を続けました。すると口コミがじわじわ広がり、国境を越えて読まれるようになり、今では累計1億部超の世界的ベストセラーに成長しています。本作で主人公が「心の声」に従い砂漠を越えていくように、著者もまた信念を手放さず、自分の物語を世界へ届け続けました。

本書を海外ビジネスの視点で読めば、「価値は最初から理解されるとは限らない」「市場が小さい時期こそ改善と発信を続けるべき」という示唆に富んでいます。そして、物語の核心「宝物は、遠くにあるのではなく、自分の足元にもある」は、世界に挑戦する日本企業にとっても、技術や文化、誠実さといった足元の価値こそが、海外市場で最も響くのかもしれません。

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