プレスリリース
WIPグループ代表 兼 WIPジャパン代表取締役会長
英国ケンブリッジ大学大学院 Diploma修士(1994)
一般社団法人日本翻訳連盟(JTF) 理事
福井・兼業農家出身。中・高では卓球選手。数学・世界史・世界地理を愛好。上智大学(法学部)在学中、欧州各国や中国等を跋渉、その後、住友銀行(大阪)、英国ケンブリッジ大学大学院留学(歴史学部)を経てWIPジャパン創業。オリンピック関連調査を端緒として、多言語および海外市場を対象にした事業のみに特化し現在に至る。「グローバルビジネスほど面白いものはない」が信条。
A: 依頼者と翻訳者を直接オンライン上でつなぎます。WEBサイトにて、翻訳依頼が手軽にでき、翻訳者の納品をワンストップで受けられる、クラウドソーシング(※)型の翻訳マッチングサービスです。弊社では「クラウド翻訳」と呼ぶことが多いです。
※個人や企業が抱える業務の依頼~納品までを、オンライン上で不特定多数の個人や企業に仲介するサービスの総称。
A: オンライン翻訳というと機械翻訳をイメージされる方がまだ多いのですが、弊社で言うところの「クラウド翻訳」のように、翻訳者が対応するオンライン翻訳も増えてきています。 また、他社サービスではありますが「クラウドワークス」や「ランサーズ」といった、クラウドソーシングサービスも増えてきており、その中の業務形態の1つとして、翻訳の依頼も見受けられるようになってきました。
A: 当時は、原文の文字数や単語数が少ない翻訳依頼をするのは難しい状況でした。なぜなら、翻訳会社に依頼をすると、見積もりをして承認してもらいそこから翻訳をスタートさせ納品して請求書を出すというプロセスには一定の時間がかかります。つまり、文字数や単語数が少なくても、数時間・数十分という納期は不可能、かつ、人件費がかかっているので最低料金等の設定で1件あたり1万円以上は料金がかかっていたのです。
そこで、文字数や単語数が少ない原稿でも、もっと手軽に翻訳を依頼できるサービスが社会に必要と考え、「訳す YAQS」を立ち上げました。「訳す YAQS」のような事業を通じ、もっと手軽に多言語化することができるようになってはじめて、言語の壁を越えたコミュニケーションが可能になると思っています。
A: 翻訳者として必要最低限のスキル、理解力、文章作成能力、用語の意味調べ、誤訳や訳抜け、誤字脱字等を納品前に自分で修正できる推敲能力はまず大前提となります。
他には依頼者とのコミュニケーション能力が必要となります。あってはならないことですが、もし訳文に間違いがあった場合でも、依頼者への対応ひとつで、トラブルになるか、感謝されるかは大きくわかれます。依頼者からの質問に迅速に丁寧に答え、依頼者に納得、満足いただくことが、クラウド翻訳では非常に重要であると考えています。
A: まず通常ですと、翻訳者としてご登録される際には、最初に翻訳試験を受けていただきます。 提出いただいた訳文の品質をもとにレベルが決定されます。
翻訳試験に合格されてからは、弊社の品質管理のスタッフが定期的に訳文のクオリティを精査しています。誤訳、訳抜け、誤字脱字などが散見される場合は、レベルがダウンしたり、ペナルティとして一定期間ですが翻訳を受注できなくなる場合もあります。
逆に、翻訳者として非常に優秀な資質をお持ちの方には、こちらからお声掛けして、「訳す YAQS」での業務だけではなく、翻訳スタッフとして弊社が受け持つ翻訳案件に直接携わっていただくこともあります。
A: 翻訳案件の約70~80%は企業や団体などからの依頼です。
言語ペアでは日英プラス英日で全体の70%程度、残り30%ぐらいがその他の言語ペアとなっています。内容としては、メールの文章など、コミュニケーション目的に使われるものが非常に多いです。また、東京でのオリンピック開催の影響などもあり、飲食店など観光客向けの翻訳案件も増えています。
A: 一度ご利用されると大変簡単で便利なツールであると、ご理解いただけるからではないかと思います。また、「とにかく早いから」という感想をいただくこともあります。クラウド翻訳に慣れると、通常の翻訳会社の発注プロセスが、いかに多くの時間やコストがかかるかに気づかれるのではないでしょうか。依頼者からすると発注業務にあたって非常にストレスフリーなサービスになっていると思います。
加えて、お気に入り翻訳者の登録もできるので、毎回同じ翻訳者に翻訳してもらうことができる仕組みもリピート率の高さにつながっていると思います。
A: サービス開始当初は年間10万文字・単語数程度だったのが、順調に右肩上がりに増え、現在は年間500万文字・単語数の扱いとなってきています。 今後の展望としては、ボリュームの大きなファイル案件やチェックありの案件にも対応できるようにしていき、単なる翻訳依頼ツールではなく、翻訳コスト管理ツールとして法人にも導入していただく予定です。
A: 翻訳者は単に語学力が優れていればいいわけではなく、精密性や調査能力、コミュニケーション能力など、多くのことが求められます。翻訳者をめざす方にはぜひ、語学力を磨くと同時にそういった能力も身につけていっていただきたいです。