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TMG
(Think More Globally)
2020年4月号

世界の吉兆

1セント硬貨を拾う、空樽を見つけると吉兆(米国)

新型コロナウイルスが伝統・文化・習慣を大きく変えるかもしれません

世界中で猛威を振るっている新型ウイルス。この感染を防ぐために世界中の人々が伝統的な習慣を次々と変え始めています。

たとえば、通常、イタリアでは、人と会う時に握手、別れる時も握手をします。フランスでも握手をし、親しい人同士はビーズ(両頬にキスをし合う)を交わします。しかし、こうした習慣はぱったりなくなりました。今では目くばせや足をぶつけ合うことで代用し始めています。

中国・台湾でも握手が普通になっていましたが、一度廃れていた拱手(こうしゅ)が復活しています。拱手とは、右手の拳を左手で包んでやや振るしぐさ。中国の時代劇でよく登場します。

中東でも鼻と鼻をつける挨拶はなくなっています。宗教的な場所でも、人が集まらなくなり、今まで彫像にキスしたり手で触れたりしながら祈りを捧げる習慣がなくなりました。

疫病がその国の伝統的な文化習慣を大きく変える可能性があります。

正しい日本語ってなんだろう?

私は英日翻訳者です。ほかの翻訳者が翻訳した訳文のチェックと校正を担当することもあります。先日、納品前の最終チェックを担当したときのことです。クライアントからの要望は、フォーマルで堅い文章とのこと。訳文のチェックを進める中で、次の一文に出会いました。「…は指導的な立場に立っていた。」

正しい日本語を意識していたためか、強い違和感を覚えました。その違和感は、文字にしたときの重複感からです。「立場に立つ」という言い回しは、たとえば親が子どもに「相手の立場に立って考えなさい!(ガミガミ)」と言うように、耳でこそよく聞きますけれども、「立」が重言していることによる誤用ではないのか…。(田村)

 → 続きはこちらをお読みください。
https://japan.wipgroup.com/media/appropriate_japanese

BOOK Review:「破壊する創造者―ウイルスがヒトを進化させた」

長い歴史の中で人類はインフルエンザなどのウイルスと戦ってきました。ウイルスは駆除すべき対象であり、憎い敵だと思うのが普通です。

しかし、実はウイルスは人類と共生してきた生命体であり、人類の進化に役立ってきたのだ、と進化生物学者である著者は主張します。

ダーウィンの進化論だけでは生物の多様性と複雑性は説明しきれず、ウイルスの成分が宿主のゲノムに入り込むことによって、今までと異なる遺伝情報が作り出され、生き延びた宿主もウイルスも共に進化を遂げるのだと。

ヒトゲノムは全体の46%がウイルス由来の配列だそうです。人類はウイルスと共に共存し進化してきた生物なのですね。

絶滅の危機に瀕している言語。いくつあると思いますか?

絶滅の危機に瀕している言語とは、祖父母以上の世代によって話されており、親世代では理解されるものの会話で使用されず、親子や子供同士でも話されていない状態の言語です。

さらに深刻なのは、祖父母の世代でさえ部分的に、または、まれにしか話されない言語です。日本の地方の方言も同じような状態になってはいないでしょうか。

ちなみに、1950年以降認められている範囲だけでも、世界で220230もの言語がすでに絶滅しました。例えば、米国内では54言語、ブラジルで12言語、台湾で10言語、インドネシアで10言語、豪州で6言語が絶滅しました。

現時点で絶滅の危機にさらされている言語は約2500。絶滅が目前に迫る言語、つまり話者が残り数十名~数百名となっている言語は行列待ちの状態です。

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