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世界の訳せない言葉
「グルファ」
(アラビア語)
片方の手のひらに乗せられるだけの水の量
周りでそろそろ蝉の声が聞こえ始めたでしょうか。夏の初めはミンミン蝉、ニイニイ蝉が鳴き始め、やがてシャーシャーと鳴く熊蝉、ジージーと鳴くアブラ蝉が登場、夏が終わりに近づくとツクツクボウシが鳴き始めます。ご存知のとおり、蝉は地中で何年も暮らして地上のわずかな時間に鳴いて死んでしまうことから、日本では「儚さ」の象徴ですが、中国では土の中から現れる「復活」の象徴、米国では「ただの騒音」だそうです(笑)いずれにしても、蝉の一生のほとんどは地中。したがって、蝉の本来の姿は「地中の生物」です。みなさん、そろそろ土中の蝉を「幼虫」と呼ぶのはやめにしませんか(笑)
世界には、1つの国の中で使われている言語が1つではない国がたくさんあります。また、1つの言語が1か国のみで使われていないことがほとんどです。したがって、言語の代替として国旗を掲示するのは避けるべきです。例えば、英語の代わりにイギリス国旗やアメリカ国旗をアイコンとして使うことは、同国以外で英語を使う人々にとって不愉快になる可能性がゼロではなく、アメリカ国内のスペイン語話者にとって親切ではありません。フランス語の代わりにフランス国旗を使用すると、フランス語を話すベルギー人やアフリカの人々は、あなたの会社がフランスしか相手にしていないのかと思います。ロシア語の代わりにロシア国旗をアイコンとして使うと、ウクライナ人ユーザーが怒る可能性さえあります。言語に国境はないのです。ただし、Eコマースなどで特定の国のユーザー向けに国旗表示するケースはOKです。言語の代わりに掲示しているわけではないからです。
日の丸の赤は太陽ですが、多くの国旗の赤は建国の犠牲になった人々の血の色です。イスラム教国の国旗に緑が多いのは「天国では緑のガウンを羽織っている」とコーラン(クルアーン)に書かれているからです。世界で、最も好きな色として「さえた青紫」を挙げる国は多いですが、「白」「黒」「オレンジ」を挙げる国もあります。優雅な色は欧米を中心に「黒」が多く、「さえた赤紫」「ごく薄い青紫」「白」を挙げる国があります。男性をイメージする色は「青紫」が筆頭でインド周辺では「オレンジ」系、女性をイメージする色は「ごく薄い赤紫」が主流で「明るい赤」も登場します。みなさん、色に対するイメージは国・民族によって違うということを押さえておきましょう。なお、本書はカラーではないので、しっかり確認したい方は「図解世界の色彩感情事典」(絶版・中古本高価)も要チェックです。
以前翻訳したものを再度翻訳する、という無駄を減らすことで、時間もコストも節約することが可能です。以前翻訳したものとは、文章だけでなく用語も対象となります。例えば、商品名・会社名・役職名など会社ごとに独自の名称が与えられているものなどは用語集・対訳表に整理しておくことや、過去の翻訳成果物をデータベース化するなどの工夫が必要です。翻訳会社によっては、希望によりこうしたデータを作成してくれます。これを次回の翻訳発注時に使用することで、翻訳会社の手間を省くことができ、コストを抑えることができます。
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