プレスリリース
多言語ビジネス支援のWIPジャパン会長の上田輝彦氏(50)=福井市出身=を講師に招いた「訪日インバウンド対策まるわかりセミナー」が27日、福井市中央3丁目の複合施設「クラフト・ブリッジ」で開かれた。上田氏は訪日外国人客をビジネスに生かす「打ち手は無数にある」と指摘。訪日前、訪日中、訪日後に分けて戦略を練る重要性を訴えた。
上田氏は2000年に同社を設立し、翻訳業務や海外マーケティングを通じ、企業のインバウンド促進、海外進出を支援している。
上田氏は訪日客数について「東京五輪後も増加していく。政府目標の20年6千万人どころか年間1億人の可能性も十分ある」と予測。各組織で戦略を立てる段階で「何の商品、サービスをどの国の人にどう知ってもらい、どう体験してもらうか。徹底した意識統一が必要」とアドバイスした。訪日後には「自分たちが選ばれた理由」を聞き続け、発信方法や商品開発を常に磨くべきとした。
訪日後もメールやSNSで関係性を保ち「インターネットを通じた商品販売や、リピーター獲得につなげないと本当に商売にはならない」と強調した。
セミナーは同社と行政書士法人ルクロー(福井市)が連携し、県内のインバウンド受け入れを促進しようと開いた。宿泊、飲食業や行政関係者ら約30人が受講した。