『トシ、1週間であなたの医療英単語を100倍にしなさい。できなければ解雇よ。』 田淵アントニオ(SCICUS 2009年)
医療英単語を楽しく学ぶことができる1冊です。ストーリー仕立ての1日1章となっていて、章ごとに複数の練習問題があり、効果的に医療英単語を学ぶことができます。ブルーシートを使用しての暗記や、巻末の索引から単語検索も可能で、簡単なストーリーから、単語をパズルのように入れていく方法で、医療用語を覚えることができます。イラストや解剖図もあり、わかりやすいのも人気のポイントです。
『カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版』坂井建雄(日本医事新報社 2017年)
臓器別に人体構造と機能が解説されている全10シリーズを1冊にまとめたものです。フルカラーのイラストでわかりやすく、1テーマが見開き1ページで完結するため、読みやすいのが特徴です。各組織がどのような働きをしているのか、その働きを支える物質は何かまで解説されており、それぞれの器官の繋がりがわかります。
『英語医薬論文の読みかた・訳しかた 新訂版』 鈴木伸二(薬事日報社 2016年)
英語の医薬論文の読み方などが解説された本です。全3章、198ページの構成のうち、1章では日本語文章の特殊性と問題点、2章では臨床論文、3章目では医薬品の安全性を監視する「ファーマコビジランス」に関する論文について書かれ、さまざまな分野の医薬論文の訳例の紹介があり、医薬分野論文の概要を簡単に掴むことができます。医療関係者や製薬企業の方が日常的に読めて、誰にでもわかりやすいように英語の医薬論文が解説されています。英語の医薬論文独特の表現について、翻訳例と解説も参考に自身で練習していくことが可能です。
『医薬研究者のための統計記述の英文表現―欧文投稿で困ったときに』奥田千恵子(金芳堂 2010年)
医薬分野の英文雑誌に投稿する際に必要な統計解析関連の情報の要点がまとめられています。統計解析法に関する知識が既にある方向けの本で、例文とその訳例、ポイント解説から統計記述の際の英語表現について学ぶことができ、特に治験に関する文章などの、統計手法の難解な表現150個をわかりやすく解説しています。豊富な例文に加えて、索引からの検索も可能です。医薬分野の英語論文を作成する際にも用いられるなど、対訳を作成する際の大きなサポートとなります。
『医薬英語論文用例マニュアル』 水島裕(日経メディカル開発 2005年)
医薬英語論文で使用頻度の高い表現が網羅されている英文用例マニュアルです。全3章にて、杏林製薬の翻訳担当者による実際の製薬関連資料として、医療専門用語の表現例が対訳とともに掲載されており、実践的な知識を身に付けることができます。専門用語とその訳、用例、対訳という流れで1個の単語や熟語について詳しく解説されています。
『AMA Manual of Style』(Oxford Univ Pr 2007年)
JAMA(米国医師会雑誌)の編集委員会が作成した米国医師会のスタイルマニュアルになります。5個のSectionから構成された、医学論文のスタイルを定めた本として、論文作成の際に知っておきたい知識が盛りだくさんです。全976ページにて英文の書き方のルールから、試験結果、統計結果、図表の書き方、「?」や「.(ピリオド)」の使い方まで、実例とともに解説されています。オンライン版もあり、年2回の更新となっています。
『医学論文英訳のテクニック 改訂4版』横井川泰弘(金芳堂 2010年)
医学論文の英訳時に役立つテクニックが満載の本です。全5章において基礎論文・副作用報告・良い例悪い例などが参考表現と対訳に加えて豊富な例文とともに解説されています。診断や臨床効果など、項目ごとに分類されていてわかりやすいです。
『トップジャーナル395編の「型」で書く医学英語論文』(羊土社 2018年)
論文の構成パターンや特徴的英語表現などの執筆前に知っておきたいテクニックが紹介されています。自分が書きたい論文のスタイルと似たパターンの頻出表現、論文の「型」が解説され、実際の論文執筆の際に役立つ論文の書き方がわかり、執筆を楽にするための技術が身に付きます。執筆のテクニック・構成パターンや特徴的な表現の2章から構成され、論文の構成を理解して効率的に論文執筆が可能となります。
『アクセプト率をグッとアップさせるネイティブ発想の医学英語論文』 前平謙二(メディカ出版 2017年)
医学論文の翻訳者である著者が、日本語と英語の発想の溝を埋めてネイティブ感覚に近づくことを目的として書かれた本です。日本人の書く英語の医学論文の「英語らしさ」は発想の違いから生まれるとして、基本動詞や表現を自由に使いこなせるように、全198ページにて50の単語と86のキーフレーズ、実践編として10のテクニックが説明されています。また、ロジックフローを生かした実際の会話例も掲載されています。日本語・英語どちらかの見出し1つに対して最低でも2~3文の例があり、現場での用途もわかります。
『Patient profile理解のためのカルテの読み方と基礎知識』(じほう 2007年)
ここ数年の医療環境の変化に合わせて変化した「カルテ」の基本的な読み方が説明されている本です。電子カルテやインフォームドコンセント、カルテの開示に関する情報などがわかりやすく解説され、わからない検査項目などがすぐに検索することができます。新薬や治療薬に関しては、副作用などの項目ごとに分類されているため、実践的な知識が身に付きます。
『まずはこれから!医薬翻訳者のための英語』森口理恵(イカロス出版 2011年)
医学・薬学分野の翻訳時に使用頻度の高い厳選された用語や表現が解説とともに掲載された、2001年の「医療の英語」を加筆・修正した本です。医薬に関する基礎用語と、医療業界特有の表現が全11章で掲載され、巻末には医薬翻訳者の仕事についても書かれているため、医薬品関連の翻訳者を目指す方は必読ともいわれるさまざまな翻訳者から高い評価を得
『医薬品開発‐承認申請‐市販後業務のための知っておきたい英単語・英語表現 第2版』内田たけみ(じほう 2014年)
製薬会社での勤務経験を生かして医薬品開発関連の翻訳に携わる著者が、経験から得られた知識をまとめた本になります。1項目につき、解説と例文・対訳が付いており、医薬品の臨床開発業務や承認申請などに関する英単語・表現を身に付けることができます。日本人が間違いやすい例や、メールなどで使える表現、類語の使い分けや医療関連独自の「用量」の専門的な言い回しまで収録されており、実用的な内容となっています。業界用語の略語一覧もあり、非常に便利です。
『薬事・申請における英文メディカル・ライティング入門 Ⅰ~Ⅳ』内山雪枝(サイエンス&テクノロジー 2009年)
セミナーの講演録で、ⅠからⅣまでのシリーズ構成となっています。Ⅰでは、基本ルールとして医薬に関する独特の単語やその使い方、薬事関連文書作成の際に最適な単語や語彙選びのポイントなどが演習問題とともに解説されています。英文ライティングにおけるテクニック的な部分の解説をメインに、『AMA Manual of Style』に準拠した内容でⅡ以降では注意すべき文法や使用頻度の高い表現、文章と段落の組み立てが説明されています。
『医療薬日本医薬品集』 日本医薬品集フォーラム(じほう 2018年)
医薬品20,000品目が掲載されている定番書籍です。一般薬編もあります。各薬品の効能・効果、用法や容量、副作用の情報などがまとまっています。商品購入によってアプリの利用も可能になり、非常に便利です。医薬ごとの情報が比較しやすいよう、錠剤の形によって配列されています。1年に1回新しいものが出版されています。
『治療薬ハンドブック2018』高久史麿(じほう 2018年)
臨床現場での情報をもとに、処方ポイントと薬剤としてのポイントがわかります。妊婦や小児への投薬情報や錠剤の粉砕可否などについても言及され、日常的に使用されている薬について国内の事例を参考に解説されています。さらに、医療現場が知っておくべき医薬品リスク情報が、薬剤リストへ記載されており、実践的な最新情報がわかります。医薬品を安全で正しい治療に役立てるための知識が満載です。
『日英対訳 医薬品医療機器等法・施行令・施行規則 2015-16』 (じほう 2015年)
医薬品医療機器等法、施行令、施行規則の日英対訳版です。平成26年に施行され、医療機器や再生医療等製品についても規定された法律です。日本語・英語の2言語で参照することができ、医療機器に関する翻訳の際に役立ちます。
『医療機器が一番わかる(しくみ図解シリーズ)』岡田正彦(技術評論社 2009年)
医療機器の仕組みや、どのような方法で人間の体を診断しているのかが説明されています。実際の医療現場で使用されている多くの機器について、わかりやすく解説された本です。そもそも理系の知識がない読者でもわかるように書かれた、非常に親切な内容になっています。
『医療機器の基礎知識』(財)医療機器センター(薬事日報社 2008年)
2001年に発売された初版から、薬事法改正や医療技術の進歩に合わせて内容が追加された1冊です。医療機器の役割と病院システムとの関係や、医療廃棄物、院内感染と防止策について解説した本です。主な医療機器について、ぞれぞれの原理や構造などがわかりやすく説明されています。