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『はじめての英文契約書の読み方』 寺村淳(アルク 2016年)
英文契約書に対する「難しそう」といったイメージを取り除くことを目的に、英文読解での視点をベースに、英文契約書を正確に読むためのポイントが全8章、210ページにまとめられた本です。
実例をもとにした文章が多数収録され、基本的に例文と対訳、解説が見開き1ページ内で完結するため勉強しやすく、掲載されている慣用表現を覚えることで契約書の読み取りスピードが向上します。基礎的なポイントから900以上の語句リストが収録され、契約書の形式や構成、一般条項や売買基本契約、秘密保持などの英文契約書全般における特有の表現についても解説されています。また、巻末には索引と慣用表現集も付いています。
『基礎からわかる英文契約書―ビジュアル対訳』野口幸雄(かんき出版 2006年)
日本の契約法の基礎や海外との違いも考慮したうえで、英文契約書の大枠を理解することを目的に書かれた本です。専門的な契約用語や契約書を読み取る際のポイントと基礎知識などについて日本語で解説されており、初めて仕事上で英文国際契約を取り扱う担当者向けの内容です。多くの英文契約書のビジュアル付具体例が掲載され、初心者にもわかりやすく契約書の見方が解説されています。
著者の企業での国際契約担当やジェトロでの企業管理の経験から、英文契約書のチェックのノウハウも紹介されています。 前半部は解説、後半部は具体例が掲載され、契約書特有の英語表現などを理解して、スムーズに英語契約書を読み解くことができるようになります。
『英文契約書の基礎知識』 宮野準治、飯泉恵美子(ジャパンタイムズ 1997年)
英文契約書の読み取りに関するガイドラインが提示され、基礎事項がすべて網羅された1冊です。20年以上も多くの人に愛用され、初心者から実務経験者までの定番本になります。
前半では国際契約の成り立ちと基礎知識や海外の取引交渉の問題点について、後半では使用頻度の高い契約用語や、実際の売買契約書・ライセンス契約・合併などの様々な契約について、全210ページで解説されています。後半部は、著者自身の実務経験から読み方が解説されており、実践的に活用できるテクニックや知識が身につきます。和文・英文の両方の索引があるのも便利な点です。
『英文契約書の基本表現-契約書が楽に読めるようになる』 牧野和夫(日本加除出版 2014年)
「英文契約書は怖くない」「契約書が楽に読めるようになる」をコンセプトに、226ページにわたって、約800の基本表現や用語をカバーしています。
類似表現がまとまっており、どの契約書にも登場する一般条項も学べ、2色カラーでわかりやすい構成となっています。基本表現集として、辞典的な活用にもおすすめです。
『ローダス21 最新法律英語辞典』 長谷川俊明(東京堂出版 2007年)
私家版法律英語辞典と題し、第一線で活躍する国際派弁護士が、言葉の文化的背景や法概念の違いにまで触れながら、英和約670ページ、和英索引110ページ、その他計約790ページにわたって約3,700語の法律用語をわかりやすく丁寧に説明しています。
『語源に学ぶ国際弁護士のための法律英語の使い分け辞典』 長谷川俊明(東京堂出版 2011年)
語源に遡れば「なぜ?」が分かる、をコンセプトに、全324ページにわたって、「attorney、bar、lawyer」「company、corporation、firm」「country、nation、state」「business、enterprise、venture」「fairness、justice」など、言葉のもつ背景を探りながら、国際的に活躍する弁護士がやさしく基本的な英語の意味の違いをその語源から解き明かすユニークな書籍です。
『英米法律語辞典』 小山貞夫(研究社 2011年)
英米法で用いられる用語が、ローマ法・ヨーロッパ大陸法・アングロサクソン法関係を含めて、幅広く採録されています。英和が約1220ページ、巻末に重要な語義の和英対照表が約200ページ、計1421ページ、35,000項目、厚さ6.5センチにおよぶ労作です。ラテン語の句文にも発音記号も記載されており、翻訳者には必携の1冊です。
『英米法律情報辞典』 飛田茂雄(研究社 2002年)
素人が書いた、法学部出身以外の方でも理解できる法律用語解説というコンセプトがユニークです。約640ページのうち、約500ページが法律英語の解説、それ以降は、米国憲法、欧州人権条約、1998年人権法、欧州人権裁判所判決例、和英対照表が掲載されています。
『英文ビジネス契約書大辞典』 山本孝夫(日本経済新聞出版社 2014年)
法務や知的財産権の担当者や弁護士から高い評価を受けた2001年の初版から変化を踏まえた改訂版です。2001年から社会的に様々変化し、対アメリカだけでなく、アジアや非英語圏向けの英語契約書や、特殊なケースに備えた818個もの具体例に、対訳・解説が付いています。一般条項、秘密保持契約、ライセンス契約などの分類ごとに例文が収録され、旧版に比べて大幅に拡充された1冊となっています。
三井物産にて企業法務を担当した著者の経験に基づいた業務使用を目的とした実践的な内容の例文が多く、英文自体の信頼性が高いため、すぐに活用することができます。また、例文、条項、英語・日本語索引の4パターンから検索することができ、参考にしたい内容を即座に探すことができるのも魅力です。
法令翻訳の手引き
法務省大臣官房司法法制部が作成した法令文を英語翻訳する際の40のチェック項目を確認できるPDFです(無料でダウンロード可能)。法令文に特化しているガイドなので、一般的な英文翻訳にそぐわない記述もありますが、翻訳者は一度目通しておくことをお勧めします。http://www.japaneselawtranslation.go.jp/rel_info/
法令用語日英標準対訳辞書
日本法令外国語訳推進会議が作成した法令文を英語翻訳する際の辞書のPDFです(無料でダウンロード可能)。法務省が作成した288ページの辞書です。
http://www.japaneselawtranslation.go.jp/dict/download
Publiclegal
2,000以上の英文契約書のテンプレートや書式が無料提供されており、有料でWordフォーマット版を購入することもできます。翻訳に役立つというより便利なサイトとして挙げておきます。
https://www.ilrg.com/