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世界に挑戦する企業を応援するニュースレター
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名言語録
「新しいことを始めるのはこわくない。こわいのは、新しいことを始めなくなることだ 。」
マイケル・ジョーダン
“"It’s not scary to start something new. What’s scary is stop trying new things."
WBCの余韻がまだ頭のどこかに残っています。今大会の侍ジャパンは、大谷、鈴木、吉田といったメジャーリーガーを中心に、長打力と個の力を前面に押し出す構成で世界に挑みました。緻密な守備や機動力で相手を封じる従来の「スモールベースボール」とは、一線を画すチームでした。結果は準々決勝でベネズエラに5対8の逆転負け。史上初めて4強入りを逃しました。
もちろん、善し悪しの話をしたいわけではありません。勝つために何が必要かを問い、チームの形を変えようとした挑戦は、それ自体に意味があります。ただ、長い時間をかけて磨いてきた「自分たちの野球」を手放すとき、何を守り何を変えるべきかという問いは、どの組織にとっても深いテーマではないでしょうか。私たちの仕事も同じです。グローバルな潮流に合わせて変わることは必要です。しかし、丁寧さ、正確さ、相手への細やかな配慮など、積み上げてきたものの中に変えてはならない核があるはずです。侍ジャパンの戦いは、そのことを静かに問いかけてくれた気がしました。

WBC初優勝を果たしたベネズエラ。あの熱狂ぶりを見れば、現地ビジネスパーソンの気質も少し想像がつくというものです。ベネズエラ人との商談で「アジェンダ通りに進める」のはほぼ幻想です。会議は定刻より始まらず、脱線し、笑いが起き、いつの間にかサッカーか野球の話になります。彼らにとって商談とは「契約を取る場」ではなく「人間関係を作る場」です。まず相手を知り、相手に知られることが、すべての前提なのです。
そして交渉においては、情熱と粘り強さが武器です。今大会の侍ジャパンとの戦いで6回にひっくり返してみせたように、「まだ終わっていない」という姿勢を最後まで崩しません。一度のノーは、彼らにとってノーではありません。中南米全般に言えることですが、商談をまとめたいなら、まず一緒に食事をすること。アレパ(とうもろこしの粉で作るパン)でも囲みながら、仕事の話など一切せず過ごせるか。それが最初の関門となるでしょう。

四月、日本では桜の開花とともに新生活が幕を開けます。世界的には九月を新年度とする国が多い中、日本の「四月始まり」は、明治19年(1886年)に定められました。当時の大国イギリスに倣ったという説や、米の収穫・納税サイクルに合わせた結果という説など、諸説があります。
本家イギリスでは、今も中世以来の農耕サイクルや税制の名残で「会計年度」は四月のままですが、学校の「入学時期」は他の欧米諸国に合わせ九月となっており、社会制度と教育現場で始まりの月が分かれています。
一方、南半球のブラジルや豪州では、一年で最も暑い二月頃が夏休み明けの新学期という、太陽が眩しい季節ならではのエネルギッシュな門出が一般的です。満開の桜と共に一斉にスタートを切る日本の四月は、世界でもひときわ情緒に満ちた特別な節目だと感じます。(汐)

幼少期、母の本棚で見つけた『エジプトがすきだから。』を読んで以来、k.m.p.さんの作品にどハマりしました。イラストレーターやエッセイスト、作家など様々な肩書きを持つお二人ですが、ひときわ輝くのが彼女たちの「旅行記」。観光名所だけでなく、裏道や離島、列車を乗り継いでたどり着く小さな村など、普通の旅行では訪れない場所を大胆不敵に探索する姿を見て、「自分もいろいろな国に行ってみたい」と思うようになりました。
先日、仕事でタイ出張の機会があった際、現地の本屋で偶然この『タイぐるぐる。』を見つけた時は運命を感じました。今回はビジネス中心のバンコク滞在でしたが、いつかプライベートで訪れる機会があれば、この本に登場するディープなロケーションを巡り、紹介されているグルメを心ゆくまで楽しみたい。そんな旅への憧れを、写真やユーモラスなイラストたっぷりに再燃させてくれる一冊です。(汐)