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授業やセミナーの動画を字幕翻訳する際に注意したい4つのポイント|翻訳会社WIPジャパン

作成者: WIP japan|Jun. 07, 2022

 

Zoomで録画した大学の授業を海外の研究者や学生に見せたい。セミナー・研修などの動画を英語にしたい。逆に海外の授業やセミナーに日本語の字幕を入れたい。こうした要望が増えています。手元にある動画に外国語または日本語の字幕をつける場合、注意すべきポイントは何でしょうか。

通常、字幕というと映画字幕を思い浮かべると思いますが、映画字幕翻訳との違いに着目すると、注意すべき点が浮かび上がってきます。以下、4つのポイントを順番に述べていきます。

 

1. 字幕文字の量に違いがあります

一般的に、字幕翻訳というと厳しい文字数制限があることが知られています。人間が無理なく映像と文字の両方を理解することができるのは、「1秒当たり4文字」と言われており、翻訳者は文意・内容の要約、簡潔な表現を駆使してできるだけ短い文章として仕上げます。

ただし、この「1秒4文字」という厳しい条件は映画やドラマなど、映像を見ながら読む字幕の場合を想定しています。

一方、授業やセミナーの場合、シーンがドンドン入れ替わるというより、話者が話しているだけのケースが多いでしょう。パワーポイントを見せるとしても、かなり字幕に集中することができるため、映画やドラマの字幕より、文字数が長くても読むことができる点が、映画字幕と違う点です。

 

2. 要約の方針に違いがあります

映画・ドラマの字幕の場合、厳しい文字数制限に合わせて内容を要約するので、例えば話者が短時間に3つ例を挙げているところ、字幕では1~2つの例になっていたり、全く別の表現で表されたりすることがあります。

一方、授業・セミナーの字幕はどうでしょうか。基本的には映画・ドラマに比べて話者が話す情報量が多く、また、内容の要約が翻訳者側では判断できない場面が多いため、授業・セミナーの字幕翻訳にあたっては、どこまで可読性を重視して要約をするかある程度文字数が増えたとしても内容の完全性を重視するか、をイメージしておく必要があります。

内容をできるだけ要約して可読性を高めたい場合、一つの方法として、まず翻訳前の音声文字起こしを行い、自分で内容を要約した原稿(翻訳対象原稿)を作ってから字幕翻訳に入ると、内容の齟齬が生まれないのでおすすめします。

 

3. 字幕の表示方法に違いがあります

字幕はどのように表示するのがよいでしょうか。

映像を小さくして、画面下方に字幕の帯を作るか映像のサイズは変えずに字幕をそのまま載せるか、という方法が考えられます。

映画・ドラマの場合、映像も大事な要素なので映像を小さくすることは一般的ではありませんが、授業・セミナーの字幕は、字幕の視認性を高めるために映像を小さくして字幕用のスペースを作ることも検討するとよいでしょう。

 

4. 代替手段があります

上記をご覧になって、授業・セミナー動画の字幕翻訳には押さえるべきポイントがあることがお分かりになっていただけたかと思います。

字幕の場合、表示できる情報量に限りがあり、また、言語によりその差が顕著となることがあります。たとえば、日本語から英語に翻訳すると、およそ倍のテキスト長になります。


もし、情報量を減らしたくないが、スムーズに情報を伝達したい、とお考えの場合、字幕よりコストはかかりますが、「音声の吹替」という代替手段も考えられます。

 

 

 

WIPの実績について

WIPジャパンでは、様々な映像字幕の翻訳実績があり、近年のインターネットをめぐる環境の変化から、Zoom録画分を対象としたお問い合わせも増えています。

NGOのWEBカンファレンス、大学での授業、研修セミナーなどの多言語字幕翻訳に実績が多く、納品形式も字幕のテキストファイルや、字幕付き映像など様々な形式が可能です。

WIPジャパンでは、授業やセミナーで使用するパワーポイント自体の翻訳(パワーポイントへの入力を含む)、画像上に説明文を載せる処理、音声吹替の対応等もしておりますので、今すぐお気軽にお問い合わせください。

 

 

 

 

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