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通訳料金の相場を徹底解説!プロ通訳の費用はどれくらい?

作成者: WIP japan|Jul. 09, 2025

 

「海外とのやり取りが増えてきたから通訳を依頼したいけど、一体いくらかかるんだろう?」
「通訳って高そうだけど、一般的な料金の相場が知りたい」

グローバル化が進む現代ビジネスにおいて、通訳の必要性はますます高まっていますよ。しかし、いざ通訳を依頼しようとすると、その料金が気になる方は多いのではないでしょうか。

通訳の料金は、種類や時間、専門性など、さまざまな要因によって大きく変動します。

この記事では、通訳料金の相場を種類別に詳しく解説し、料金がどのように決まるのか、その内訳まで深掘りしていきます。これを読めば、通訳依頼の際に適切な予算を組めるようになるはずです。

 

1. 通訳の主な種類とそれぞれの料金相場

通訳にはいくつかの種類があり、それぞれ必要なスキルや労力が異なるため、料金も大きく変わります。通訳の形式は、利用シーンや目的に応じて使い分けることが重要です。

 

1-1. 同時通訳の料金相場:最も高度で高額

同時通訳は、話者の発言とほぼ同時に通訳を行う、最も高度な通訳形式です。国際会議や大規模なセミナーなど、時間的な制約が厳しい場面で用いられます。非常に高い集中力と専門知識、そして瞬時の判断力が求められるため、料金も最も高額になります。

  • 料金相場(1日あたり)

    • 100,000円〜250,000円程度(通訳者1名あたり、半日~1日)

    • 大規模な国際会議などでは、2〜3名の通訳者が交代で担当するのが一般的です。

  • 特徴

    • 通訳ブースや専用機材が必要になることが多いです。これらの機材レンタル費は別途発生し、数万円〜数十万円かかることもあります。

    • 医療、金融、ITなどの専門性の高い分野では、さらに料金が高くなる傾向があります

  • こんなシーンで使われます: 国際会議、大規模なWebinar、国際シンポジウム

【メリット・デメリット】

メリット

デメリット

時間効率が良い(会議の進行がスムーズ)

料金が最も高額になる

大人数に対応できる

専用ブースや機材が必要になることが多い

双方向のコミュニケーションが途切れない

通訳者の集中力維持のため、複数名体制が必須

発言者のペースを邪魔しない

高度なスキルが必要なため、通訳者の確保が難しい場合がある

 

1-2. 逐次通訳の料金相場:丁寧なコミュニケーション向け

逐次通訳は、話者が一定の区切りで話し終えるごとに通訳を行う形式です。会議や商談、インタビューなど、比較的少人数の場面でよく利用されます。同時通訳に比べて時間はかかりますが、より正確で丁寧なニュアンスを伝えることができます。

  • 料金相場(1日あたり)

    • 50,000円〜150,000円程度(通訳者1名あたり、半日~1日)

    • 半日(4時間)であれば30,000円〜80,000円程度が目安です。

  • 特徴

    • 同時通訳よりは安価ですが、それでも高額になることがあります。

    • 話者の発言をメモに取りながら通訳するため、メモリースキルも重要です。

  • こんなシーンで使われます: ビジネス商談、役員会議、インタビュー、社内研修

【メリット・デメリット】

メリット

デメリット

訳の正確性が高い

会議や会話の進行に時間がかかる

発言者が通訳の間に考える時間を持てる

会話の流れが中断されることがある

機材が基本的に不要

大人数での利用には不向き

比較的幅広い場面で活用できる

 

 

1-3. ウィスパリング通訳の料金相場:ごく少人数向け

ウィスパリング通訳は、通訳者が話者の隣に座り、ささやくように通訳を行う形式です。ごく少人数(通常1〜2名)の聞き手に対して行われ、逐次通訳と同時通訳の中間のような位置づけです。専用機材は不要ですが、通訳者への負担は大きいです。

  • 料金相場(1日あたり)

    • 80,000円〜180,000円程度(通訳者1名あたり、半日~1日)

  • 特徴

    • 同時通訳に近い集中力が求められますが、機材費はかかりません。

    • 聞き手の人数が限られるため、大人数には不向きです。

  • こんなシーンで使われます: VIPアテンド、役員会議での一部メンバー向け通訳

【メリット・デメリット】

メリット

デメリット

専用機材が不要(手軽に利用開始できる)

聞き手の人数が非常に限られる(1~2名が最適)

同時通訳に近い形で進行できる

通訳者の負担が大きく、長時間には不向き

移動しながらの通訳など、柔軟な対応が可能

騒がしい場所では聞き取りにくい場合がある

 

周囲に配慮が必要(ささやき声が聞こえるため)

 

1-4. 通訳形式比較表

項目

同時通訳

逐次通訳

ウィスパリング通訳

料金相場

最も高額(10万〜25万円/日)

中程度(5万〜15万円/日)

中〜高額(8万〜18万円/日)

時間効率

◎(ほぼリアルタイム)

△(発言の都度中断)

〇(同時通訳に近い)

正確性

〇(高いが、情報量が多いと要約が入ることも)

◎(丁寧で正確)

〇(高いが、環境に左右される)

対応人数

大人数向け(数百人規模まで)

少人数〜中規模(数人〜数十人)

ごく少人数(1〜2名)

必要機材

専用ブース、同時通訳システムなど必須

基本的に不要(メモ程度)

基本的に不要(ヘッドセットなど簡易なものの場合も)

通訳者数

複数名体制(通常2〜3名)

1名が基本(長時間の場合交代制も)

1名が基本(長時間の場合交代制も)

主な利用シーン

国際会議、大規模セミナー

ビジネス商談、役員会議、インタビュー

VIPアテンド、少人数の会議

 

2. 通訳料金を左右する要因の深掘り

通訳の種類だけでなく、さらに細かな要素が料金に影響を与えます。これらを理解することで、より正確な見積もりを予測できますよ。

 

2-1. 拘束時間と最低保証時間

多くの通訳サービスでは、「半日(4時間拘束)」や「1日(8時間拘束)」といった単位で料金が設定されています。たとえ実際の通訳時間が短くても、この最低保証時間分の料金が発生するのが一般的です。

例えば、「2時間の会議だけ通訳してほしい」という場合でも、半日料金が適用されることがほとんどです。これは、通訳者がその日の他の仕事を入れられなくなるため、拘束時間に対する補償が必要だからなんですね。

 

2-2. 専門分野と難易度

医療、法律、金融、IT、製造業など、特定の専門分野の通訳は、高度な専門知識と用語の理解が必須となるため、料金が高くなる傾向があります。事前の資料読み込みや専門用語の習得にも時間と労力がかかるためです。

一般的なビジネス会話よりも、専門用語が飛び交う会議や、高度な交渉の場などでは、料金が割増しになることがよくあります。

 

2-3. 通訳者の経験とスキルレベル

通訳者の経験年数、実績、保有資格(例:通訳案内士)、対応できる言語の幅なども料金に大きく影響します。経験豊富なベテラン通訳者や、特定の分野で輝かしい実績を持つ通訳者は、高い料金設定がされています。彼らは、緊急時対応力や柔軟性にも優れていることが多いです。

 

2-4. 使用言語の種類

英語や中国語、韓国語のように一般的な言語は通訳者の数も多いため、比較的相場が安定しています。しかし、マニアックな言語や希少な言語(例えば、特定のアフリカ言語や東欧言語など)の場合、通訳者の数が限られるため、料金が高くなることがあります。

 

2-5. 依頼場所と交通費・宿泊費

通訳者が現場に赴く場合、交通費や日当(出張手当)、遠方の場合は宿泊費が別途発生します。これらは依頼側が負担するのが一般的です。海外出張を伴う場合は、これらの費用に加えて、海外渡航費や海外出張手当が加算されることもあります。

 

2-6. 事前準備と資料の複雑性

通訳の質を高めるためには、事前の準備が不可欠です。提供される資料が膨大であったり、内容が専門的で複雑な場合、通訳者の事前準備に要する時間に対する費用が上乗せされることがあります。資料が多ければ多いほど、また専門性が高ければ高いほど、準備料が増える傾向にあります。

 

3. 通訳料金の内訳を理解する

通訳料金は単に「通訳者の人件費」だけではありません。多くの場合、以下のような要素が料金に含まれる、または別途請求されます。

  • 通訳料(時間単価):通訳者が実際に通訳する時間に対する基本的な料金。

  • 拘束料:上記で述べた最低保証時間に対する料金。

  • 準備料:専門資料の読み込み、用語集作成、背景知識の習得など、事前の準備にかかる費用。

  • 交通費・宿泊費・日当:通訳者が現地に移動・滞在するために発生する費用。

  • 機材費:同時通訳ブース、ヘッドセット、マイクなどのレンタル費用。これは特に大規模なイベントで高額になることがあります。

  • コーディネート費:通訳会社が通訳者の選定、手配、スケジュール調整などを行う際の手数料。

  • キャンセル料:依頼をキャンセルした場合に発生する費用。通常、実施日が近づくほど料率が高くなり、全額請求されるケースもあります。

これらの要素が複合的に絡み合い、最終的な通訳料金が算出されるわけです。

 

4. 従来の通訳サービスモデルの課題と新しい選択肢

これまでの通訳サービスは、上記の料金体系からわかるように、時間拘束や移動に伴うコストが大きく、「高価なもの」というイメージがありました。特に、短時間の会議やちょっとした打ち合わせのために通訳が必要な場合でも、半日分の料金を支払う必要があり、費用対効果の面でハードルが高かったのです。

しかし、近年ではテクノロジーの進化により、オンライン通訳サービスという新しい選択肢が登場しています。オンライン通訳は、従来のオフライン通訳が抱えていた「交通費」「宿泊費」「日当」「機材費」といった付帯費用を大幅に削減し、必要な時に必要な分だけ通訳を依頼できる柔軟なサービスを提供しています。これは、通訳をより身近なものにする大きな変化です。

 

5. まとめ:通訳料金の相場を理解し、賢く活用する

通訳料金の相場は、通訳の種類、専門性、時間、そして依頼形式(オンラインかオフラインか)によって大きく異なります。

  • 同時通訳は最も高額で、大規模な国際会議などで使われる。

  • 逐次通訳は一般的で、会議や商談でよく用いられる。

  • 料金は拘束時間、専門分野、通訳者の経験、交通費なども考慮されます。

通訳を依頼する際は、まず上記の相場を参考に、ご自身のニーズに合った通訳形式と必要な時間を見極めることが重要です。そして、予算を最適化したい場合は、交通費や日当のかからないオンライン通訳サービスも積極的に検討してみましょう。

オンライン通訳であれば、短時間から利用できるサービスも多く、コストパフォーマンスに優れた選択肢となり得ます。

もし、当社が「通訳料金を安く抑えたい」「必要な時だけ手軽に利用したい」とお考えでしたら、オンラインに特化した通訳サービスもぜひ選択肢に入れてみてください。きっと、効率的かつ経済的に国際コミュニケーションを円滑に進めることができるはずです。


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