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クラウドソーシング全盛期の時代に、あえて翻訳会社に依頼する理由|翻訳会社WIPジャパン

作成者: WIP japan|Aug. 31, 2020
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    今や、クラウドソーシングサービスを使えば、ほとんどどんな仕事でも外部に発注することができます。そんな中、翻訳業もクラウドソーシングでは人気の仕事のひとつです。

     

    クラウドソーシングサイトを見ると、翻訳案件を掲載するとすぐにたくさんのクラウドワーカーからの応募があり、翻訳者がクラウドソーシングサービスでしのぎを削っている状況です。

     

    案件に対して応募数が多いため、クラウドソーシングサービスではかなり安価に翻訳を発注することができます。安価でも応募するクラウドワーカーがいるためです。

     

    そんな中、あえて翻訳料金の高い翻訳会社に翻訳を依頼する意味はあるのでしょうか。本記事ではそんな疑問にお答えいたします。

    文書の性質に最も適した専門の翻訳者をアサイン

    翻訳会社には多数の翻訳者が登録しています。そして、コーディネーターは、日々多数の翻訳案件を様々な翻訳者に発注していく中で、翻訳者の特色や強みを把握しています。

     

    一方、クラウドソーシングサービスでは、応募者の簡単なプロフィールや経歴を見ることはできますが、実際にどんな仕事をしてくれるのかまでは、発注するまでわかりません。また、文書の特質や分野に即した翻訳者が応募してきてくれるかもわかりません。

     

    その点、翻訳会社であれば、翻訳者のことを熟知しているので、クオリティ効率を最大限に高めることができます。

    徹底した品質管理

    クラウドソーシングサービスでは、基本的に翻訳者のみが翻訳業務に携わります。しかし、翻訳会社に翻訳を発注すれば、基本的に以下のフローを経て翻訳が納品されます。

     

    ・翻訳者による翻訳→チェッカーによるチェック→コーディネーターによる最終チェック

     

    翻訳者も人間なので、細かな部分を見落としたり見誤ったりすることがあります。そういったエラーを潰していくのがチェッカーの役目です。

     

    契約書は一般的に1文が長いケースが多く、掛かりがわかりづらいです。しかし、契約書では些細な誤訳も命とりになってしまいます。ユーザーマニュアルも、機械によっては誤った手順を踏むとケガをしたり最悪の場合命を落としたりする危険性があるため、非常に慎重に作業しなければなりません。

     

    したがって、こうしたデリケートな文書においては、クラウドソーシングのみに頼るのは非常に危険だといえます。

     

    翻訳会社では、各分野に強み・深い経験を持つ翻訳者・チェッカーをアサインすることで、翻訳品質を高めています。

    表現や用語の統一の徹底

    特にマニュアルなど、「用語の訳語を統一したい」場合、翻訳会社では翻訳支援ツールを使用することで、翻訳結果にバラつきがでないようにすることができます。

     

    複数回に渡って入稿される場合でも、翻訳支援ツールに翻訳結果がデータとして残っているため、前入稿時の翻訳の文体や用語とそろえることが可能です。

     

    一方、クラウドソーシングでは、募集するたびに作業する翻訳者が変わる可能性が高いため、継続案件において、表現の統一を図ることは難しいでしょう。

    デザイン編集も一括で請け負える

    別料金がかかってしまいますが、例えばInDesignIllustratorの編集作業も翻訳会社では請け負うことができます。翻訳作業後に、そのままDTP作業に移行することも可能です。

     

    一方、クラウドソーシングでは、翻訳作業は翻訳作業、DTP作業はまた別のトピックを立てて作業者を募集しなければならないという手間があります。レイアウト込みで作業をしてもらいたい場合には、翻訳会社に依頼すると依頼回数が1回で済むのでスムーズです。

     

    クラウドソーシングは安価で作業を外注できるというメリットがありますが、作業者によっては作業を無断で途中放棄してしまう…などというトラブルも耳にします。

     

    確実に精度の高い翻訳をお望みの場合は、翻訳会社に依頼するのがリスクヘッジとしても良いでしょう。気に入った翻訳者がいれば、翻訳会社にその旨を伝え、指名の翻訳者にすることで、ご希望の翻訳品質を維持していくことも可能です。

     

    とはいえ、翻訳会社では翻訳者の選定、プルーフリーディングのフローが入るため、クラウドソーシングを介しての翻訳よりは納期が長く設定されがちです。

     

    何を優先するのかを検討いただき、依頼先を使い分けていくのが良いでしょう。もし不明な点がありましたら遠慮なくご相談ください。(川嶋)