参考
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G2E Asiaの概要
目的: アジアにおけるカジノ業界の最新技術やトレンドを紹介し、業界関係者の交流を促進すること。
内容:カジノマシン、関連機器、カジノ周辺産業に関する展示会に加え、業界の専門家による講演やパネルディスカッションなどが行われる。
開催頻度:毎年開催され、アジアの主要都市を会場としている。
参加者:カジノ運営会社、ゲームメーカー、関連企業の経営者や技術者、投資家など、業界関係者が世界中から集まる。
特徴:
・アジア市場への注目: アジアにおけるカジノ市場の成長が著しい中、G2E Asiaは、この地域におけるビジネスチャンスを探るための重要なプラットフォームとなっている。
・最新技術の展示: 新しいカジノマシンやゲーム、関連技術が多数展示され、業界の最新トレンドを把握することができる。
・ネットワーク構築: 世界中の業界関係者と交流し、ビジネスパートナーを見つける絶好の機会である。
Asian IR Expoの概要
目的:アジアにおけるIR産業の最新トレンドや技術を紹介し、業界関係者のネットワーク構築を促進すること。
内容: カジノゲームだけでなく、ホテル、レストラン、ショッピングモール、エンターテイメント施設など、IRを構成する多岐にわたる要素に関する展示や講演が行われる。
開催頻度:G2E Asiaと同時開催されることが多く、毎年開催される。
参加者:IR開発業者、投資家、建築家、内装デザイナー、エンターテイメント企業、テクノロジー企業など、IRに関わる幅広い分野の専門家が集まる。
G2E Asiaとの違い:G2E Asiaが主にカジノゲームや関連機器に特化しているのに対し、Asian IR Expoは、IR全体を包括的に扱っている点が特徴である。そのため、カジノ以外の分野、例えばホテルの設計や運営、エンターテイメント施設の企画など、より広範なテーマに関する展示や講演が充実している。
IRとMICE施設について
マカオの主なIR及びMICE施設
今回視察で訪れたマカオは、アジアを代表するIR(統合型リゾート)都市として知られており、世界最大級のカジノ市場を有している。MICE産業も活発で、IR施設内に大規模なコンベンションセンターを備え、国際会議[7] や展示会などを誘致している(※IRとMICE施設についての概要は下記表を参照)。
2018年10月に港珠澳大橋(Hong Kong Zhuhai-Macao Bridge)が開通。香港、珠海、マカオを結び、MICEビジネスの機会が拡大している。統計調査局によると、2018年の最初の3四半期にマカオ市内で合計966件のMICEイベントが開催され、参加者と訪問者は前年比14.8%増の138万人に達したとのことである[8] 。
また、珠海市の南端、マカオのすぐ隣に位置しコタイ ストリップから車でわずか5分に位置する横琴は、横琴粤澳深度合作区[9]として珠海国際会展中心(Zhuhai International Convention & Exhibition Center)[10]や横琴国际金融中心(IFC)[11]などの会場を通じて、約21,000平方メートルのイベントスペースと8,000のホテル客室を提供するほか、横琴曼洲湿地公園、横琴二金湾湿地公園、全長13.6kmの横琴花回廊などの名所があり、エコツーリズムやグリーンMICEの主要目的地となる準備が整っている [12]。
横琴口岸(HENGQIN PORT)
横琴澳深度合作区は3周年を迎えた
珠海国際会展中心(Zhuhai International Convention & Exhibition Center)
横琴国际金融中心(IFC)
「IRとMICE施設の比較」
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統合型リゾート(IR)
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MICE施設
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目的
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観光客誘致、経済活性化
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会議・イベントの開催、ビジネス交流
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施設
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カジノ、ホテル、ショッピングモール、コンベンションセンターなど
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会議室、展示場、大ホール、宿泊施設など
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ターゲット
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観光客、ビジネス客
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ビジネス客
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規模
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大規模
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中規模~大規模
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特徴
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エンターテイメント性が高い、多様な施設を備える
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会議・イベントに特化、ビジネス目的の利用が多い
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JTB総合研究所の資料
[13]を参考にWIP Japan作成
マカオのMICE施設と主なイベント
マカオにはいくつかの主要なMICE施設があり、それぞれが多様なイベントを開催しています。以下は代表的な施設とその主なイベントである[14]。
ギャラクシー・インターナショナル・コンベンション・センター(GICC)[15]
ギャラクシー・エンターテインメント・グループが開発した新しいイベント施設で、40,000㎡のフレキシブルなMICEスペースを持つ。
主な開催イベント:
- ミーティング&カンファレンス
- エキシビション
- コンサート
- スポーツイベント
ギャラクシー・アリーナ[16]
GICC内に位置する16,000人収容の屋内アリーナ
主な開催イベント:
- ワールドコンサートツアー
- スポーツイベント(ボクシング、MMAなど)
- 大規模なエンターテインメントショー
マカオタワーコンベンション&エンターテインメントセンター[17]
地上338メートルのタワーに隣接して会議・展示、シアター施設が揃う。
主なイベント:
- コーポレートイベント
- 展示会
- シアター公演
- バンジージャンプやスカイウォークなどのアトラクションを組み合わせたチームビルディングイベント
マカオの主なIR及びMICE施設
マカオでは、IRとMICE施設が緊密に連携しており、相乗効果を生み出している。IR施設内のコンベンションセンターで、大規模な国際会議やMICEイベント(展示会等)を開催されているのがその例として挙げられる。今回のG2E AsiaおよびAsian IR Expoもカジノリゾートであるベネチアン・マカオ併設のコタイエキスポホールで開催されている。また、ベネチアン・マカオおよび同じくマカオにおける代表的なカジノリゾートであるギャラクシー・マカオなどには、前述のコンベンションセンター以外にも大型高級ショッピングモールを備えている。
開催件数ランキング1位のシンガポールのMICE
マカオの「ICCAの統計(2023年)によるとアジア太平洋地域都市別国際会議開催件数ランキング」は20位であると上述(脚注7参照)したが、ちなみにそのランキングの第1位はシンガポールである。そこで参考として、シンガポールのMICEの特徴と「選ばれる」理由について以下にまとめる。
シンガポールがMICE開催地として高い評価を得ている理由は、政府による強力な誘致戦略、充実したMICEインフラとサービス、そして国際的な競争力と安定性の3点を挙げてみたい。特に、政府がMICE誘致を国家戦略として位置づけ、多額の予算を投じて支援している点が大きな特徴。これらの要因が複合的に作用し、シンガポールはアジアを代表するMICE都市としての地位を確立していると思われる。
シンガポール政府は、海外からの投資誘致の一環として、MICE誘致を国家戦略として位置づけているようだ[18]。通商産業省と政府観光局が中心となり、開催支援金や政府系ウェブサイトでの広告掲載など、多岐にわたる支援策を展開することで、MICE誘致に積極的に取り組んでいる[19]。
Marina Bay Sands[20]をはじめとする大規模なMICE施設や、空港からの優れたアクセス、ホテル、飲食店、エンターテイメント施設など、MICE開催に必要なハードウェアとSDGsに対応する[21]などのソフトウェアが高度に整備されている。
MICE誘致は国際的な競争が激化する中、シンガポールは、上述通りグローバルニーズに合致したハードウェアの整備と、多様なソフト面の支援策を組み合わせることで、高い競争力を維持している。そのうえで、政治的な安定性や治安の良さ[22]など、MICE開催にとって不可欠なファクターを備えている点が評価されている[23]。