翻訳発注(翻訳会社選び)に失敗しない10のポイント

知らないではすまされない重要なポイント!
優れた翻訳会社ほど多忙で引く手あまたです。
価格が相場に比べ格段に低い翻訳会社は、良心的なのか、それとも単に制作プロセスを簡単に済ませているだけなのかをよく見極めましょう。

「翻訳発注(翻訳会社選び)に失敗しない10のポイント」と「翻訳外注コストを安く抑える7つの方法」のセット製本版に、翻訳会社内部の視点でのティップを追加した『完全保存版「翻訳発注」に失敗しない10のポイント』をプレゼントさせていただいております。

ご希望の方はご遠慮なくこちらからお申込みください。

失敗しないポイント1

分野・仕上がりレベル・緊急度・ボリュームを伝える

翻訳料金を決定する2大要因

要因その1 原稿の内容(どの分野のどういう種類の文書か)

原稿
必要とされる知識・能力
ソフトウェア会社間の提携契約書
ソフトウェア関連知識
法律文書のライティングスキル
化学薬品会社の特許明細書 化学全般の知識
特許明細書の書式・文体に関する知識
電機機器製造会社の年次報告書
電気機器の知識
アニュアルレポート独特の用語・文体などのライティングスキル

要因その2 希望仕上がりレベル

これを怠ると希望仕上がりレベルと納品物の間にズレが生じ、必要以上の納品後チェックを強いられ、「安物買いの銭失い」となってしまいます。(安心できる翻訳会社であればこちらから伝えなくとも質問してくれるのですが・・・)
具体的には、次の情報を伝えれば、経験豊富な翻訳会社ならどの程度の仕上がりが必要かを判断し、希望の翻訳を制作する最適なプロセスをデザインしてくれます。

  • 訳文の想定読者
    一般大衆向け・業界関係者・技術者・研究者・その分野の初心者など
  • 訳文の使用目的
    印刷物用・ウェブサイト公開用・プレゼンテーション用・内容把握用・社内資料用など
  • 訳出
    読み易い意訳・原文に忠実かつ正確な翻訳・大意がわかる程度など

その他の料金決定要因

 1 ボリューム

 2 緊急度

 3 継続性

ボリュームがあり、納期に余裕がある場合には積極的に値引きをしてくれる翻訳会社もあります。また、継続的な注文は見積り手続きなどを簡素化することができるので、やはり翻訳会社にとって好材料です。
その際、その翻訳会社が信頼できるかどうか、その分野の翻訳業務に慣れている感じか、希望翻訳が可能か否か、よく見極めましょう。 

失敗しないポイント2

希望の文体・訳調、想定読者の使用言語・スタイルを詳しく伝える

どんな翻訳調が良いかについて詳しく伝えましょう。通常、あまり料金には関係ありませんが、希望を伝えることでより満足のいく納品をうけることができます。
想定読者の地域(言語)についても、キチンと伝えておきましょう。
同じ「英語」でも、英国英語と米国英語は違います。スペイン国内と中南米で使用されるスペイン語にも違いがあります。ポルトガル国内とブラジルのポルトガル語も同様です。

(例)

文体:
です/ます調、である調
スペリング(英語):
米国式、英国式
文字表記(中国語):
中国大陸向け(簡体字)、台湾・香港向け(繁体字)
言語スタイル:
英語(米国/英国)、スペイン語(スペイン/中南米)、ポルトガル語(ポルトガル/ブラジル)など
スタイル選定:
格調高く、平易な表現、簡潔な表現

失敗しないポイント3

実績・トライアル翻訳(試訳)を活用する

信頼できそうな翻訳会社がいくつか見つかったら、遠慮せずその分野の実績や経験を詳しく尋ねましょう。責任ある翻訳会社は安易な納期を約束したり、専門外の仕事を引き受けたりしません。

失敗しないポイント4

スケジュールをよく打ち合わせしておく

納期に余裕をもたせることは、翻訳会社との価格交渉の好材料であるばかりか、翻訳の仕上がりにも大きな影響を与えます。つまり、期日に余裕があれば、その翻訳会社でも経験の豊富な翻訳スタッフに担当してもらえることになります。
たとえ納期がタイトであっても、前もって予定を伝えておくことで、その翻訳会社の人気翻訳スタッフのスケジュールを押さえることが可能です。

失敗しないポイント5

用語管理・スタイル管理は計画的に

「次回も同様の内容の翻訳が予定されている」「一部改訂されて毎年翻訳する必要がある」などの場合、用語集(対訳表)やスタイルシートの作成を打診してみましょう。

作成のメリット

1. いつも同じ用語・スタイルで翻訳してもらえるので、品質が安定する
2. 翻訳会社の手間を省くことになるので、価格交渉に有利

失敗しないポイント6

レイアウト、書式、図表処理、アプリケーションの指定

レイアウトや書式調整などが必要であれば、翻訳料金とは別に見積りしてもらいましょう。そのうえで、翻訳会社に担当してもらうか、あなたの会社でDTP・レイアウト/書式調整をするかを決定しましょう。

DTP依頼時の注意点

1. 英数字記号類の処理(半角/全角)
2. 翻訳 + 図表作成
3. 翻訳 + 照合ナンバリング(図表作成なし)
4. 少数言語の文字フォントを持っているか
5. 文字コードの指定が可能か(あなたの会社のコンピューターまたは印刷会社に多言語環境が整っていない場合は、
  アウトラインデータでの納品が可能か)

失敗しないポイント7

翻訳を始める前に原稿を完成させる

できるだけ早く翻訳プロジェクトを完了させたい気持ちはわかりますが、未完成(未校正)の元原稿のまま翻訳作業を並行的に進めると、かえって時間とコストをロスします。さらに、バージョンアップが頻繁に行われるマニュアルなどの場合、往々にして最終バージョンの文章中に間違いが残ってしまいます。

FAQ

失敗しないポイント8

大学教授やバイリンガルに翻訳を依頼する際はくれぐれも注意を

「専門分野に精通していること」と「外国語会話に長けていること」は、必ずしも「読みやすい、自然な文章に仕上げられる」ことを意味しません。
学問の世界に安住する先生/学生の中には、ビジネス上で使用される文章スタイルにまるっきり疎い人や、元原稿に忠実なあまり、読者に理解できないような難解な用語と直訳的スタイルで訳文を仕上げてしまい、頑として修正を認めない人が時々見受けられます。
また、流暢に外国語会話を操るバイリンガルの中には、往々にして会話力と文章作成力との間に大きなギャップが見受けられます。

失敗しないポイント9

翻訳が及ぼす会社イメージへの影響を考える

どのくらい翻訳の質が会社イメージに影響するか、どのくらいの人数の読者がその翻訳を読むかによって、使用する翻訳スタッフを使い分けることは大切です。
例えば、全国版の新聞広告文とあなたの社内で使用するレポートでは、明らかに影響の規模が違いますし、会社のアニュアルレポートにおける社長挨拶と製品マニュアル内の説明文では、その重要性に大きな違いがあります。
特にキャッチコピー、広告文、カタログ、会社案内、WEBサイトは言葉に敏感なプロのネイティブスタッフ(ライター)が必要です。マニュアル翻訳で完璧な仕事をしたとしても、会社案内の翻訳では完璧な仕事をするとは限りません(もちろん逆も同様です)。

失敗しないポイント10

最後に・・・本当のコストとは?

品質管理体制・対応の柔軟性・コンピューターなどの制作環境面を判断し、希望の翻訳を制作してくれそうな翻訳会社が見つかれば、

翻訳総合コスト = 1+2+3

1. 翻訳料金
  +
2. 翻訳会社からの納品後、訳文校正・文体調整・チェック/修正にかかる(あなた側)時間コスト
  +
3. 翻訳会社からの納品後、レイアウト/書式/図表処理にかかる(あなた側)時間コスト

以上の3点を総合的に判断して、発注する翻訳会社を決定します。表面的な料金のみで判断すると失敗してしまう可能性が高くなります。
価格交渉は遠慮せず、希望条件の中で譲れる条件と譲れない条件を整理して再度交渉してみましょう

翻 訳

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