月刊ネット販売 2011年7月号
今月のweb人
WIPジャパン
第2情報事業部
百瀬道子氏
〈経歴〉兵庫県出身。大学卒業後、印刷会社やIT系出版社勤務を経てウェブサービス会壮を設立。2007年に他言語対応の通販サイトASP「マルチリンガルカート」を開発。08年に事業買収に伴いWIPジャパンに入社、現在に至る。
■ 中小企業の海外販売を後押し
中学・高校では美術系のクラスで油彩画に打ち込んだ。美術の先生を目指して入学した大学で、アップル社のMacに触れてその面白さを知る。
そのまま、コンピューターデザインを学び、卒業後は地元の印刷会社に勤務。仕事で東京に来る機会が何度かあり、そこでハングリーな人やチャレンジをする人を目の当たりにし「面白い人がいるところで働きたい」との思いから、東京の出版社に勤めることになった。本や雑誌のプロモーションの企画などを担当し、プロモーションサイトの立ち上げや広告デザインの考案を行った。
オンラインのプロモーションページを作りアマゾンへの導線を作ってみると、本当に本が売れた。従来からの書籍流通は複雑な構造になっているが「その工程をポンとスキップしてオンライン上に送客すると、ちゃんと売れてお客様に本が届くというのが衝撃的でした」。アマゾンの登場がこれまでの仕組みを変えるかもしれないとワクワクしたという。
その後、出版社に3年間勤め「結婚や出産があった場合にずっと続けていけるのか考えた結果、今のうちにチャレンジをしてみようというごとで」ウェブサービスの会社を立ち上げる。そこで付き合いのある企業から、「輪入食品を在日外国人に売りたいので、英語対応の通販サイトを作ってほしい」と頼まれた。
2006年当時は、外国語対応のカートが国内になかった。そこでASPで作ったのが「バイリンガルカート」。日英の2言語対応で、在日外国人向けの商材を想定して提供を開始したが、「この仕組みを使って海外で売れるか?」という問い合わせがあった。しかし、送料計算ができないため海外では使えない。そのため海外販売向けに改良を加え、4力国語(日・英・中・韓)に対応したのが「マルチリンガルカート」だ。
その後、WIPジャパンに「マルチリンガルカート」を事業譲渡し.自身も同社に在籍。現在は設計や一時受けなどを担当する「何でも屋」とのこと。
今のところ海外にモノを販売している会社は自動車関連など大企業が多いが、同カートを導入することで「ネットを使ってプロセスを簡略化し、例えば10年後に中小企業の海外販売量が増えていればうれしい」と未来を見据えている。
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