現地在住3年のWIPスタッフに聞く、
インド最新IT事情
■ BPOで絶大な成功を収めているインド、
日系企業が進出し始めたプネに注目
● WIP発:インドの最新IT事情
インド南部の高原にあるバンガロール。人口は600万人を超え、インド第3の大都市である。インドの“シリコンバレー”と呼ばれ、ニューヨークタイムズのフリードマン記者が書いた世界的なベストセラー『フラット化する世界』で主役級の扱いを受けている。
アメリカのIT産業をはじめグローバル企業がこの街の人々に仕事の下請けをしてもらう、いわゆるBPO (Business Process Outsorcing) で絶大な成功を収めているからだ。
アメリカとインドは地球の反対側に位置するため、アメリカの終業時刻がインドの始業時刻に相当し、終業時刻にインドへ仕事を依頼すると翌日の始業時刻には成果品を受け取ることができる。このようにオフショアと呼ばれる時差と距離を超えた国際的なアウトソーシングができるようになったのは比較的最近のこと。いうまでもなくインターネットの発達に伴う多面的な通信チャンネルが、それを可能にしたのである。
加えて、もともとイギリスの植民地であったインドでは主要言語の一つが英語なので意思の疎通に問題がない。したがってアメリカへの留学経験者も多く、賃金がアメリカの五分の一程度と安い、などの特徴が挙げられる。
また、インドのIT企業はCMM(ソフトウェアの品質管理国際基準)の最高位であるレベル5を数多く取得しており、そのクオリティの高さはお墨付きである。
所は変わって、インド最大の商都・ムンバイから南方約150キロに位置する高原都市、プネをご存知だろうか。
人口450万人、1000年の歴史を誇り、“東のオックスフォード”とも呼ばれる学術都市である。プネはもともと日本語教育が盛んであるとともに、以前より自動車の部品製造業が発展していることから、日本企業とのつきあいも深い。また、プネ大学には日本語学科があり、他のインド国内の都市と比較すると、日本語ができるインド人の数は最多ともいわれる。
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左:インドIT企業ShimBi Labsスタッフ
中:ヒンディ語サイト
右:香港上海銀行のテクノロジーセンター外観 |
● WIP海外スタッフに聞くインドの現地事情
WIPジャパン株式会社の海外スタッフであり、プネに在住して3年のデシュムク陽子さんに現地事情を伺った。
ブラジル(B)、ロシア(R)、インド(I),中国(C)は、BRICsと呼ばれ、急速な経済発展を見せている。それぞれ“特技”をもつが、“世界でいちばん人口の多い民主主義国家”であるインドはIT技術でリードしており、政府もソフト産業育成を進めている。
パソコンは日本と比較するとまだ高いが、国産の安いPCや、レンタルPCと呼ばれるものも導入され、プネでは中流階級には一家に一台の普及率に近付いている。そのため、これまで大流行だったインターネットカフェはさびれつつあるという。
通信インフラは日本と同様とまではいかないが、とくに不便に感じることもないそうだ。ADSLやケーブルインターネットが主流で、月額使用料は500円〜1500円ほど。光ファイバーを使った通信も一般に普及し始めている。
とはいえ、かつてのような電気節減のための計画停電はなくなったものの、停電が皆無になったわけではない。インドのブロードバンドインフラは、いままさに発展途上にあるようだ。
バンガロールがアメリカをはじめ英語圏の国々からのアウトソーシングで発展しているのに対し、プネは日本語人口が多い特長を生かし、日本とのビジネスを柱に据えようとしている。2000年に1500万ドルだった対日ソフト輸出が、2004年には1億2000万ドルへと、急拡大。
その勢いはとどまるところを知らず、アジア外交を主軸に据えたい安倍総理の出現で、プネにはいっそう追い風が吹きはじめたといえよう。
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左:反映を祈る「MahaLaxmi Puja」
中:サリーを着たスタッフのデシュムク陽子氏
右:州道の風景
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● さらに進化するインドのIT技術
Iこれまでは下請けのイメージが強かったインドだが、実はそれも過去の話になりつつある。自らをアウトソーシング先として扱うことに見切りをつけ、IT開発のノウハウを教育する機関を中心に、中国に次々と進出しているのだ。インドでは、ソフトウエア産業のひとつのキーになるのが、その国のソフトウエア人材の育成である。
そんなインドのIT教育を語る時、民間の教育機関NIITの存在を無視することはできない。NIITの母体であるHCLは、インドの代表的ソフトウエア総合企業として有名である。同社のインド式IT教育メソッドが評判を呼び、1981年の創立以来、現在では片田舎にもNIITの教室がある。
さらにNIITは100を超える研修センターを中国に設置し、授業は主に英語と北京語で行われている。中国ではまさにインドのノウハウが必要とされているのである。
カーストの影響や教育機会の格差は現在もなお根強く残っている。しかし驚くべきことに、IT分野においてはすべての人々に平等といえる能力主義が浸透している。
“インドのビル・ゲイツ”といわれるナラヤナ・ムルティー氏がわずか250ドルで友人と共に立ち上げたインフォシス・テクノロジーズ社は、今では従業員5万人、売上げ2000億円以上の世界的ソフトウエア企業に成長した。
実際のところインドのマーケティング力はまだまだこれからといった感はあるが、今後期待されるバイオインフォマティクス(生物情報科学)の分野をはじめ、製品開発力は未知数だ。
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左:プネ市内の映画館。主にヒンディ語映画を上映、
建物内にはマクドナルドやケンタッキーも
中:インド最大のソフト会社の一つ、TCS支社の外観
左:ディワリ祭りのイルミネーションで飾られたプネ市内のショッピングモール
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WIPジャパン株式会社
TEL 03-3230-8200
担当:第2情報事業部 清水民絵(しみずたみえ)
t-shimizu@wipgroup.com
■ WIPジャパン株式会社 概要
◇正式名称 |
ワールドインテリジェンスパートナーズジャパン(株)
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◇略称 |
WIP(ウィップ)ジャパン(株)
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◇代表取締役 |
上田輝彦 |
◇資本金 |
7100万円 |
◇設 立 |
2000年6月15日 |
◇東京本社 |
〒102-0093
東京都千代田区平河町1-6-8 平河町貝坂ビル |
◇TEL |
03-3230-8000 |
◇FAX |
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